【更新】3年以内が7割強・世代で大きく異なるケータイ買い替えのタイミング
2008年06月11日 08:00
C-NEWSは6月10日、携帯電話の利用機能に関する調査結果の一部を発表した。それによると携帯電話の買い替えのタイミングは1年半から3年とする人がもっとも多く、3年以内で7割強を占めていることが明らかになった。また、所有者の年齢によって買い替え期間には大きな差異が見られることから、携帯電話の利用スタンスが、買い替えにおいても違いを見せていることがうかがえる([発表リリース])。
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今調査は5月15日から16日の間、携帯電話・PHSを所有している20~50代のインターネットユーザー400人に対して行われたもので、男女比は1対1。年齢階層比は20・30・40・50代それぞれ均等割り当て。
携帯電話本体の買い替えタイミングについてたずねたところ、全体では「1年半~2年」「2年~2年半」「2年半~3年」がボリュームゾーンであることが明らかになった。
携帯電話の買い替えタイミング
また、年齢層別に見ると20代・30代と40代以降との間には買い換えタイミングに大きなへだたりがあるのが分かる。「2年以内に買い換える」のは20代・30代が4割近くに達しているのに対し、40代では3割未満、50代では2割を切る値が出ている。これは先に【肌身離さず持つケータイ・一日約17時間は手元に!】でもお伝えしたように、30代と40代との間には「携帯電話に関するジェネレーションギャップ」のようなものが存在し、利用スタイルにも違いがあることが一因と見られている。
直接的には利用頻度が大きく異なるので、30代までの若年層では(稼動部分の)磨耗が激しく、買い換えなければならない時間が短くなるというのがあるだろう。さらに利用頻度が高いことは、電池の寿命も短いことを意味する。利用頻度が高ければ消費電力も大きくなり、必然的に充電もひんぱんに行わなければならない。充電回数の頻度が高くなれば、充電池の劣化も早くなるからだ。
短い三つの理由
・稼動部分の磨耗が早い
・利用頻度が高いので
充電池の寿命も短くなる
→交換よりは買い替え
・デザイン性、新しいもの好き
【電池劣化がケータイ本体の買い替え時……携帯電話の充電池事情】でも伝えているが携帯電話の充電池切れは、バッテリーパックの交換以上に「携帯電話そのものの買い替え」へのきっかけになりうる。「利用頻度が高い」「電池磨耗が早い」「電池が切れたから本体の買い替えを」といった流れで、若年層の携帯電話買い替え期間が短くなる傾向を後押ししているものと思われる。
さらに他調査ではあるが【携帯ユーザーの6割が買い換えたい意向。おもな理由は「デザイン」】にもあるように「老朽化による買い替え」73%の次に来る買い換え理由は「新機種が発売された時」32%であり、「新しいもの好き」「デザイン重視」「ファッション的なものも携帯電話に求めている」のも一因と思われる。
人生のどのタイミングで出会ったかによって、携帯電話の利用スタイル・日常生活との係わり合いは大きく異なってくる。その違いは携帯電話の保有時間だけでなく、利用頻度、買い換えタイミングなどにも違いを表すことになる。現時点で30代と40代の間に見られる「ケータイ・ジェネレーションギャップ」は、携帯電話そのものの市場動向やマーケティングにおいても、大きな区分として存在しているのだろう。
先の記事でも触れたが今後時間の経過と共に、「ケータイ・ジェネレーションギャップ」の境界線は次第に高年齢層側へずれ込むことになる。人口ピラミッドの関係(若年層ほど各年齢層の人口が少なくなる)もあるが、今後時間の経過と共に携帯電話の(ソフト・ハード両面における)需要も少しずつ変化を見せるに違いない。
(最終更新:2013/08/05)
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