農機械のクボタ、家庭菜園用の小型耕うん機2種を発売

2008年06月28日 12:00

耕耘機(別モデル)利用イメージ農業機械や鋳鉄管では国内トップの【クボタ(6326)】は6月26日、家庭菜園用の小型耕うん機「菜園倶楽部 ニューミディシリーズ」を7月1日から発売すると発表した。出力が1.9馬力のTMB250が75000円、出力が2.4馬力のTMA350が99800円から(いずれも税抜き)(【発表リリース】)。特にTMB250はクボタの耕うん機のラインアップ中、もっとも小さくて軽量のものとなる。

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菜園倶楽部 ニューミディシリーズ TMA350
菜園倶楽部 ニューミディシリーズ TMA350
菜園倶楽部 ニューミディシリーズ TMA350
菜園倶楽部 ニューミディシリーズ TMA350

「菜園倶楽部 ニューミディシリーズ」の特徴は次の通り。

・TMA350
1.推進力の高さと安定感を大径ロータで実現
2.「簡単うね立てマット」を使えば耕うんとうね立て(畑の掘り返しと、種を植えるための細長い盛り土をすること)を同時に行える。
3.操作性の向上

・TMB250
1.軽量、小型で取り扱い簡単
2.操作方法もらくらく


TMB250は「最小限の機能を備えたお手軽耕うん機」、TMB350は「農家向けに迫る、本格的機能を備えた耕うん機」というところだろう。

リリースでは今回の新型機発売について「団塊世代の定年帰農や家庭菜園愛好家の増加により、小型、軽量、安価で、初めて機械をお使いの方や女性の方にも適しているミニ耕うん機の需要の増加が見込まれます」と現状を説明している。その指摘通り、最近では家庭菜園の人気がじわじわと高まっているのは事実。

その理由は定年退職層の増加によって、趣味と実益を兼ねられることによるニーズはもちろんだが、食品価格の高騰で「自前で作った方が安上がり」と判断した層による新規参入者の動向がある。先日ニュースで耳にしたが、日本同様に食品価格の高騰に苦しむヨーロッパ、特にロシアでは、元々各市民が自前の畑を郊外に持ち、各農作物(特にじゃがいもなどの芋類)を自前で生産することを「生活の知恵」として日常化しているのだという。半ば本格的な「家庭菜園」によって、食品の値上げに立ち向かっているとのこと。日本でも似たようなことを考える人が増えているのかもしれない。

おりしも春頃から「食品価格の高騰」「家庭菜園の人気向上」「菜園向けの各種用品や種のニーズ高まる」との連想から【カネコ種苗(1376)】【サカタのタネ(1377)】などの関連銘柄が注目を集める状況が見受けられる。今後食品価格の高止まりが続けば、色々なニーズが連想され、また実際に需要が高まり、注目を集めることだろう。

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