サラリーマンのおこづかいは2500円のダウン・月4万6290円に
2008年06月05日 08:00
GE Moneyが6月4日発表した「サラリーマンの小遣い調査」によると、男性サラリーマンの平均小づかい額は4万6290円で、昨年に比べて2510円額が減っていることが明らかになった。直近では2004年に3万8300円で底を打った形となり、以降毎年少しずつではあるが増加していた。今回の減少傾向は実に4年ぶりのこととなる。景気の不安定化がサラリーマンの小遣いにも影響を及ぼした形だ(【発表ページ】)。
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今調査は全国の男性サラリーマン500人を対象に実施している定点観測で、1979年以降は1991年・1993年・1994年以外は毎年行っている。調査期間は4月19日・20日、ネット経由で行われ、年齢階層比は20・30・40・50代で均等割り当て。未婚対既婚は47.2対52.8。年収階層は300~500万円がもっとも多く28.6%、次いで500~700万円の25.6%、900~1500万円の19.6%など。
年齢階層別のお小遣い額は次の通り。
20代……5万1700円(5万6100円、-4400円)
30代……4万0700円(4万5500円、-4800円)
40代……4万4100円(4万2100円、+2000円)
50代……4万8700円(5万1300円、-2600円)
※(内は)2007年
元々「子どもがいない、いても乳幼児で経費はあまりかからない20代」「手取り給与額が高く、お小遣いにも反映されやすい50代」の両端層が高い傾向にあったが、今年の調査結果もその傾向に変わりはない。ただ、40代以外の層ではすべて前年比マイナスの数字を見せていること、唯一プラスに転じた40代もその幅が小さいことなど、どの家計もお財布事情が厳しいことがうかがえる。
ちなみに公開されている過去のデータをグラフ化すると次の通り。
GE Money発表の「サラリーマンの平均小遣い額」
一部未調査の年があるため歯欠け状態だが、底打ちから上昇機運にあったものが今年その流れを打ち崩されたことが把握できる。ここにもやはり景気悪化の影響が出ているのだろうか。また元資料には日経平均株価とかぶせた形のチャートも掲載されている。それを見ると「サラリーマンの平均小遣い」と「日経平均株価」がほぼ連動していることが分かる。景気感と密接に係わり合いのある株価が、サラリーマンのお小遣いとの間で相関関係(因果関係ではなく)がある、ということなのだろう。
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