大証、オックスホールディングス(2350)を特設注意市場銘柄に指定

2008年06月17日 06:30

株式イメージ【大阪証券取引所(8697)】は6月16日、企業の倒産リスク算出のソフト開発・販売を業務の主軸とする【オックスホールディングス(2350)】に対し、特設注意市場銘柄に6月17日から指定すると発表した。同銘柄はこれまで監理銘柄(審査中)に指定されていたが、16日に指定解除されていた(【発表リリース】)。特設注意市場銘柄はこれで3銘柄目になる。

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同社は2006年の株式売却損や第三者割当増資などの問題に絡む改善報告書の内容について訂正の開示を3月28日に行っている(【発表リリース、PDF】)。この内容について大証側が「適時開示に係る宣誓書」において宣誓した事項について重大な違反を行ったか否かを判断するため、大証では同銘柄を同日から監理銘柄(審査中)に指定していた。

今回、大証側では内容を吟味した結果、上場廃止には該当しないとして監理銘柄(審査中)から解除したものの、内部管理体制の改善必要性が高いと判断。特設注意市場銘柄に指定されることになった。

「特設注意市場銘柄」とは【「特設注意市場」と「監理銘柄(審査中)」「監理銘柄(確認中)」「整理銘柄」】で解説したように、上場廃止にまで至るではないものの相当重要性の高い問題性をかかえ、監視を続けていく必要があると東証側が判断した場合に指定できる新しい市場。すでに2月9日には【IHI(7013)】が指定され、さらに【真柄建設(1839)】も3月25日に指定を受けていた。今回のオックスホールディングスは3社目、大証系企業としては初めてのものとなる。

指定そのものは不名誉なことであるが、逆に考えれば「上場廃止指定をまぬがれた」ともいえる。ポジティブに物事を考え、3回のチャンスのうちに建て直しに全力を尽くし、汚名を返上してほしいものだ。

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