10代のおこづかい、ケータイ費用がチョー負担

2008年06月27日 06:30

モバイルイメージWebマーケティングガイドは6月25日、10代における消費行動に関する調査結果を発表した。それによると10代男女のお小遣いの使い道において、相変わらず携帯電話の利用料金への支払いがもっとも大きな負担となっていることが明らかになった。その一方、過去の調査と比べるとその額は減少する傾向にあり、各社の定額制などお得な料金プランが普及しつつあるようすもうかがえる(【発表リリース】)。

スポンサードリンク

今調査は6月20日から23日の間、モバイル端末経由で行われたもので、対象は15歳から19歳のモバイルユーザー345人。男女比は均等割付(ほぼ)。キャリア比はドコモ47.2%、au(KDDI)37.4%、ソフトバンクモバイル15.4%。なおこづかいそのものの額については、全体で1万3700円、男性1万2700円、女性1万4700円が平均値として導き出されている。

こづかいに使われる主要項目において、一か月あたりの使用平均額をたずねたところ、携帯電話以外は5000円未満とする人が過半数だったのに対し、携帯電話の項目においてのみ5000円~10000円の価格帯が過半数に達していた。

各項目における一か月の使用金額平均値
各項目における一か月の使用金額平均値

美容関係やデート代において3割前後が「お金をかけない」と答えているあたり、「お金をかけなくても楽しめる、何とかなる」か「相手にお願いしちゃおう」という心理が働いているようにも見受けられ、非常に興味深い。

10代において
おこづかいの約半分は
携帯電話使用料で
消えていく計算

それにもましてやはり携帯電話のみ最多数得票の金額層が高めなのが注目に値する。平均のおこづいが1万3700円だから、「5000円~10000円」の中間値7500円で考えると、「こづかいの約半分が携帯電話で消費される」と見てよいだろう。携帯電話を使わなかった時分と比べて自由に使えるこづかいの額が半分に減ったのだから、10代にとってはツラいやりくりを求められているに違いない(もっとも消費先の娯楽も、大半が携帯電話絡みだから、こづかいを消費する時間も減っているのが幸いかもしれない)。

男女別では男性より女性の方が携帯電話への消費額が大きいのが見て取れる。

各項目における一か月の使用金額平均値(男性)
各項目における一か月の使用金額平均値(男性)
各項目における一か月の使用金額平均値(女性)
各項目における一か月の使用金額平均値(女性)

これは【「自分専用の携帯電話を持ったのは中学生時代」が半数以上のケータイ事情】【女子高生 ケータイ利用は 一日2時間 寝る間も惜しんで メールで やりとり】にもあるように、10代においては特に男性より女性の方が携帯電話への傾注度が大きいことから、自然と使用する費用も高まるがゆえの結果だと思われる。

やや蛇足になるが、美容関係においてはさすがに男性よりも女性の方が「お金は使わない」とする回答率が低かった。女性はオシャレにもお金をかける、ということだ。


発表資料によると、携帯電話に費やすお金の額は2007年4月・5月の時点で「男性は15%、女性は25%が1万円以上」という回答が出ている。これと比べると今回の調査結果は多少ながら消費金額が減っているように思える。

これも資料で指摘されているように、「通常プランで1万円以上毎月使用するヘビーユーザーが、定額制をはじめとするお得なプランを活用するようになった」ことが想像できる。この1年間で携帯電話の使用そのものを自粛する傾向は見られないからだ。

今後フィルタリングに関する論議が盛んになることもあり、10代のおこづかい、特に携帯電話使用料事情はさらに変化していくことだろう。もちろんおこづかいそのもの額も変わってくるだろうが……。


(最終更新:2013/08/05)

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ