「お前は父親の誕生日を覚えているか?」10代・20代では約●割が「生年月日を覚えていない」
2008年06月11日 19:35
ギフト商品の販売・製造などを行うGIFCOM(ギフコム)は6月9日、父親への贈り物に関する意識調査の結果を発表した。それによると全体では74.6%の人が自分の父親の生年月日を覚えていると答えていることが明らかになった。しかし29歳以下に限るとその数は63.5%と10ポイント以上も下落していることも判明している。つまり約4割は「父親の生年月日が正確には言えない」ことになる。若年層には父親の誕生日の認知度が低下しているようである(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は5月30日から31日の間、18歳から59歳の男女824人に対してインターネット経由で行ったもの。性別比、年齢階層比などは非公開。
まずは調査群の中から父親の要る人654人に対し、誕生日を正確に覚えているかをたずねたところ、全体としては74.6%がそうであると返答している。
父親の誕生日を正確に覚えているか
四人に三人が「正確に覚えている」という形になる。ところがこれを年齢層別に見ると、ある特定の層で特異な現象が見られる。
父親の誕生日を正確に覚えているか(年齢階層別)
30代以降はすべて8割近くが「正確に覚えている」のに対し、29歳以下は6割にとどまっている。回答数が少なければ「統計上のぶれ」も考えられるが、29歳以下は200人が回答しており、それもありそうにない。どうやら若年層にとって父親の誕生日は「あまり知らなくても良い」対象なのかもしれない。
誕生日を知らなければ当然誕生日プレゼントを渡せるはずもない。「過去1年間に父親にプレゼントを贈ったのはいつか」という問いには、「誕生日」が32.0%だったのに対し「父の日」が44.2%と10ポイント以上も上回っている。こちらの統計は年齢階層別のデータはないが、恐らくは(または必然的に)29歳以下は「父の日」の割合が「誕生日」をはるかに超えているのだろう。
「父の日」は父親への感謝の意を伝える日。一方で「誕生日」はその人への感謝の意というよりは、該当者が無事にその日を迎えたことを祝うと共に、次の誕生日までの健康と幸を祈願する日といえる。ニュアンス的にはかなりの違いがあるが、若年層にとっては父親に対して「ありがとう」の気持ちを伝えるタイミングとして、「誕生日」よりも「父の日」の方が合理的だと考えているのかもしれない。何しろ「父の日」は日本全土で「父の日」に他ならず、お店側でも色々な提案を用意している。プレゼント選択にも苦労をせずに済むからだ。
単に「親子間の疎遠」というよりは、若年層の合理主義的な考え方が「感謝の気持ちは父の日に伝えればよい」「誕生日は覚える必要が無い」ということにつながったのかもしれない。
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