1000万ドルを失った犬

2008年06月18日 08:00

「Trouble」イメージ【TODAYshow.com】は6月16日、アメリカのお金持ちで去年87歳で亡くなった故Leona Helmsley嬢のマルチーズ犬の愛犬「Trouble」が受け取った遺産をめぐる裁判において、マンハッタン裁判所の判事が下した判決において、遺産の額が当初の1200万ドル(12億円)から200万ドル(2億円)までに減じられたことを伝えた。差し引きで宙に浮いた1000万ドルはHelmsley嬢のボランティア団体に寄付されることになる。

スポンサードリンク

在りし日のLeona Helmsley嬢と愛犬「Trouble」
在りし日のLeona Helmsley嬢と愛犬「Trouble」

故Leona Helmsley嬢は遺言の中で、愛犬「Trouble」に1200万ドル、2人の孫に500万ドルの遺産を残すことを記していた。しかし裁判所の決定で、故Leona Helmsley嬢は遺言を作成した時点で精神的に衰弱していたとの理由から、「Trouble」への遺産の減額について、相続人とニューヨーク州検事当局との和解を4月30日の時点で認めていた。いわく「200万ドルもあれば、かの犬が10年以上快適な生活を過ごすために特上の世話をすることができるだろう」とのこと。この和解が6月16日に公開された。

Helmsley嬢は1989年に発覚した脱税容疑と、その際に家政婦が耳にした「賢いお金持ちたちは税金を支払わないものよ。税金は小銭を稼ぐ人たちだけが支払うものなの(We don't pay taxes. Only the little people pay taxes.)」という言い回しが伝わり、「けちな女王(Queen of mean)」として知られている(彼女自身はその発言を否定している)。

なお当人ならぬ当犬「Trouble」は現在Helmsley嬢が雇っていた従業員によってフロリダ州で飼われているが、彼女の報酬は9万ドル(900万円)、警備費は10万ドル(1000万円)とのこと。

ともあれ「Trouble」にしてみれば1200万ドルだろうと200万ドルだろうと、違いがあることなどみじんにも感じていないだろう(笑)。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ