「俺はガム」「私はチョコ」男女で異なる好きなお菓子の傾向
2008年05月31日 12:00
【ネットエイジアリサーチ】は5月30日、「お菓子の嗜好(=好き嫌い)」についての調査結果の一部を公開した。それによると男女間で好きなお菓子の種類などにおいて異なる傾向が見られることが明らかになった。具体的には男性は「ガム」、女性は「チョコレート」を好む傾向が強い。世間一般に呼ばれている「スイーツ」類は、とりわけ男性より女性に好かれている傾向があるようだ(【発表リリース】)。
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今調査は15~39歳の携帯電話利用者を対象に5月22日から23日に行われたもので、有効回答数は435人。男女比は49.2対50.8。年齢階層比は10代20.9%、20代34.0%、30代45.1%。
今回公表されたデータの中で、「食べることが多いお菓子」(週一以上でお菓子を食べている人限定)をたずねたところ、同じ年齢帯への問いにも関わらず男女間で大きな差異が見られることが分かった。まずは男女別の各お菓子への支持率。
男性の「よく食べるお菓子」(複数回答)
甘味系の「チョコレート」なども見受けられるが、むしろ「ガム」「ポテトチップス」「せんべい」などの駄菓子一般のニーズが高い。特に「ガム」の得票が高いのは、口休めや仕事中(仕事の合間)などで気を紛らわせるのに適しているからだろう。その意味では「お菓子」というよりは「作業効率向上のための気晴らしアイテム」の傾向が強いのかもしれない(実際に、眠気覚まし・集中力向上をうたったガムも多数販売されている)。
一方女性では甘みを前面に出した「スイーツ」系のお菓子が上位を占めている。
女性の「よく食べるお菓子」(複数回答)
「甘いもの」が
大好き!
「チョコレート」「アイスクリーム・シャーベット」あめ」などの甘み系が上位を占め、「ポテトチップス」などの駄菓子系の順位が男性よりも落ちているのが分かる。駄菓子系のお菓子は順位だけでなく、得票率そのものも男性より低く、世間一般に言われているように女性が「甘いもの好き」であることを再認識させるデータともいえる(上記2グラフでは横軸の幅が違うことに注意)。また、男性ではトップ10に入っていた「シュークリーム」が除外され、代わりに「ケーキ」が入っている。これはおそらく「シュークリーム」の得票が低いのではなく、他の「スイーツ」系お菓子の票が大きいため、トップテンに収まらなかっただけの話だろう。
男女で横軸をそろえて見ると、次のような図表になる。
男女の「よく食べるお菓子」(複数回答)
性別上位十位に限定し、男性の種類を縦軸に順番に並べたので、女性のグラフがやや凸凹しているが、
・全般的に男性より女性の方が「お菓子の好き」度は高い
・「ポテトチップス」などの駄菓子系お菓子(「ガム」も含めると「非スイーツ系」)は男女であまり差が無い。一方で甘みの強い「スイーツ系」お菓子は女性の支持率がずば抜けて高い
の傾向が見て取れる。女性がいかに「甘い物好き」を、はっきりとした形で再々認識させてくれる。
同調査結果では他項目についても一部を公開しているが、その中で「どのような時にお菓子を食べるか」たずねている。男女ともトップ2は「小腹が空いたとき」「口さびしいとき」だが、男性は「仕事や勉強の合間」「食事の後」、女性は「家族・友だちと団らんするとき」「目の前にお菓子があるとき」と、「男性は機能的」「女性は息抜き的」なものを求めていることが分かる。また、こちらも男性より女性の方が回答率が高い。
【気分転換のお菓子、ナンバーワンは!?】でも解説しているように、脳が疲れを感じた時(直接疲れを感じた時だけでなくイライラしたとき、気持ちを休めたい時)には、身体に速やかに吸収されるブドウ糖などの炭水化物が求められる。黒砂糖などの砂糖を直接なめるのが合理的なのだが、「甘いものを求めている」という体のシグナルに応じる形で、しかもおしゃれに食したいということから、手身近にある甘いお菓子のチョコレートなど「スイーツ系」のお菓子を手にする女性が多いのだろう。
……ということは裏返しに考えれば、女性は男性よりもストレスをためているのか。それとも「いらいら解消の手段として甘みを取るのが効果的」と本能的に知っている、のだろうか。性別が男性である当方(不破)にとって、女性が神秘的なものである理由がまた一つ増えそうだ(笑)。
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