ケータイで健康管理機能、一番欲しいのはアレを数える機能
2008年05月30日 06:30
ネットコミュニティの【マイボイスコム】が5月25日までに発表した調査結果によると、健康維持のために、携帯電話に付いていたら利用してみたい機能として、もっとも人気が高かったのは「歩数計機能」だった。シンプルなものなら今や100円ショップでも手に入る歩数計だが、「常日頃持ち歩いている」という携帯電話の特性上、「わざわざ別途に持つ必要が無い」という便宜性がメリットとして感じられるようだ(【発表リリース】)。
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今調査は5月1日から5日の間にネット経由で行われたもので、有効回答数は1万4369人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代がもっとも多く37%、次いで40代の29%、50代以上の17%など。
健康維持・管理は定期的におこたり無くチェックしなければならないのは言うまでも無い。健康維持・管理は自分自身との戦いでもあるから、「昨日測定したから今日はいいや」「ちょっと今日は食べ過ぎたから体重測るのはナシ」などと甘えていると、いつの間にか管理そのものがおざなりになってしまう。
それを避けるために、「絶対に忘れることなく持ち歩く」携帯電話に機能を追加させるという考え方が生まれてくる。別個の道具を準備しなければならないから、測定を忘れてしまう。ならば最初から「常備している」携帯電話を使えばよい。
そのような考え方のもと、健康維持のために「携帯電話についていたら利用したい(健康維持のための)機能」についてたずねたところ、「歩数計機能」という回答がもっとも多く4割近くを占めた。
携帯電話についていたら利用したい(健康維持のための)機能(複数回答)
もっとも多い「歩数計機能」に続き、「体脂肪計機能」が3割近く。さらに「ウオーキング・ランニング時の消費カロリーが分かる機能」と運動系の機能が続く。そしてなぜかそこに「口臭検知機能」が入ってくる。口臭の変化で体内の変調を知るという健康チェック方はあるが、これはむしろ「(自分では気がつかない)口臭のくささを数字でチェックできるようにし、接客時などで相手に不快な気分を感じさせないようにする」という配慮だろうか。
あったらいいな
「歩数計」と
「体脂肪計」
他にも血圧計、体温計、簡易健康診断機能などが続くが、そもそも論として「携帯電話で健康維持のために使いたい機能は選択肢の中に無い」という回答が25.8%も占めている。この「無い」の票数を超えるものは、「歩数計」と「体脂肪計」のみ。現実的な面と、ニーズの高さという観点では、この2機能がとりわけ求められそうだ。
専用の機器を使えば歩数や血圧などを測定して、パソコン上のデータベースで総合的な健康管理が出来るシステムは複数の会社が発売している(【歩数計のように活動単位「エクササイズ」を測定できる活動量計発売】など)。また、歩数計も兼ね備えた電子ペットゲームとDS上の管理ソフトをあわせた健康管理セットも発売中で、このたぐいの機器にはそれなりのニーズがあることが分かる(【ハドソン、歩くと育つ電子ペットゲームとデータを記録する日記ソフトをセットにした肥満解消セットを12月21日から発売】)。
そして肝心の、もっとも求められている「ケータイで歩数計」だが、実はらくらくホンIIIにはすでにその機能が実装済み。歩数だけでなく距離やカロリーまで表示され、そのデータを毎日指定した相手にメールする機能まで付いている。送付先を自分自身のパソコン上のメールアドレスにしておけば、毎日の歩数をデータとしてパソコンに取り込むこともできるわけだ。さらにこの「らくらくホンIII」の歩数計システムを使い、トータルの健康管理をしようという試みも行われている(【携帯電話で健康管理・NTTデータが「クリエイティブヘルス携帯版」実証実験開始】)。
常に身に着けていて手放すことがないという特性を持つ「携帯電話」。高機能化が進む中で、その「持ち主との一心同体化」という特性を活かし、今回の健康管理のような他方面の機能展開も今後求められそうだ。
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