男はマクド、女はスタバ~好みが分かれるコーヒー外食店
2008年05月29日 06:30
【ネットエイジアリサーチ】は5月28日、「コーヒーの飲用と嗜好(=好き嫌い)」についての調査結果の一部を公開した。それによるとファストフードやカフェチェーンなどの外食チェーン店でコーヒーを飲むことが多い店について、「男性はマクドナルド、女性はスターバックス」が特に好まれていることが明らかになった。両店とも今やコーヒーで有名な店舗だが、男女で好みに違いが出ていることが分かる(【発表リリース】)。
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今調査は15~39歳の携帯電話利用者を対象に5月22日から23日に行われたもので、有効回答数は435人。男女比は49.2対50.2。年齢階層比は10代20.9%、20代34.0%、30代45.1%。
男女別の「カフェチェーン、ファストフードのお店で、コーヒーを飲むことが多いお店」の調査結果は次の通り。
男性・カフェチェーン、ファストフードのお店で、コーヒーを飲むことが多いお店
女性・カフェチェーン、ファストフードのお店で、コーヒーを飲むことが多いお店
いずれも複数回答によるものだが、男性が【スターバックスコーヒー(2712)】をやや追い越す形で[マクドナルド(2702)] に軍配を挙げているのに対し、女性は2割近い差をつけた圧倒的な優位でスターバックスコーヒーを選んでいるのが分かる。単に「お好みのコーヒー」というだけでなく、女性はおしゃれさ、「コーヒーを外で飲む」というスタイルをも重視し、場所を選んだ結果といえよう。
おしゃれさではスタバに負けずとも劣らずの「タリーズコーヒー」「ドトール」などのコーヒー専門店の支持率が、男性より女性の方が多いことからも「コーヒーも外ではおしゃれに飲みたい」という女性の願望を改めて裏付ける結果と見て取れる。
今回発表された資料では他の調査項目の回答内容の一部も公開されているが、その中で「おいしいコーヒーがあればファストフードを利用する意欲が増す」と答えた人が半数近く(男性47.6%、女性49.8%)に登っていた。さらにコーヒーを毎日飲んでいる「コーヒー好き」に限って問うた場合には61.3%とかなりの高割合であることも分かった。コストパフォーマンス的にも優れたおいしいコーヒーを展開することで、ファストフードそのものの売り上げを底上げする可能性もある、ということだ。
男性にマクドナルドのコーヒーの支持率が高いのは、やはりコストパフォーマンスを優先する傾向によるものだろう。イメージ的にもマクドナルドは「安いファストフード」という印象が強い。その安さの中では意外にも美味しい部類に入る「プレミアムコーヒー」が話題を集めているのも、単なる「美味しさ」ではなく「価格に見合った、価格の期待以上の美味しさ」からくるものと思われる。
「女性はスタイリッシュなコーヒーの場を求める」というデータは、おそらくマクドナルドの手にもあったのだろう。【マクドナルドがカフェ業態に参入へ・8月末に15店舗展開から】にもあるように、マクドナルド本体から派生した「マックカフェ」は、それらの客層をターゲットにしたものと思われる。しかし「マクドナルド」のイメージ払拭がうまくいかなかったのか、「マックカフェ」のセールスは思わしくないという話を聞く。
やはり「男はマック、女はスタバ」という外食・ファストフードのコーヒーショップのスタイルはそう容易には変えられそうもないようだ。
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