次世代携帯端末、期待したい企業はシャープ・機能は「ネットの強化」と拡張性
2008年05月27日 06:30
ネットマーケティングを展開するアイシェアが5月26日に発表した調査結果によると、次世代の「携帯端末」を作ってくれそうなメーカーの筆頭に上がったのは、技術力のブランドイメージに長けた【シャープ(6753)】だった。それにソニー・エリクソン、【パナソニック(松下電器産業、6752)】が続き、この3社が大きな期待を寄せられていることが分かる(【発表リリース】)。
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今調査は5月23日から24日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの会員に対して行われたもので有効回答数は557人。男女比は56.7対43.3。年齢構成比は20代12.2%、30代53.5%、40代34.3%。
いつの世にも「次世代」は存在するが、今件における「次世代携帯端末」とは「今使用している携帯端末を大きく凌駕(りょうが)する機能を持つもの」と考えればよい。言い換えれば「現行の端末にとって変わる、未来の端末」ということ。
複数回答で「次世代携帯端末を作ってくれそうなメーカー」をたずねたところ、全体の4割以上が「シャープ」と回答している。
次世代携帯端末を作ってくれそうなメーカー
液晶分野をはじめ、携帯「電話」でも活躍しているシャープが他をぬきんでてトップに。以下、「ソニー・エリクソン」「パナソニック」と続いている。
また、次世代携帯端末に搭載されるであろう機能について複数回答でたずねたところ、もっとも多かったのは「インターネット機能の強化」で、6割近い58.0%を占めている。
次世代携帯端末に搭載されるであろう機能
≒
「搭載して欲しい」
「搭載されるであろう機能」は言いかえれば「次世代携帯端末に求めている機能」ともいえる。よほどの事情が無い限り、望まない機能が搭載されるとは思わないからだ。そのように解釈すれば、個別の機能ではインターネット機能の強化が大きく他を引き離しており、携帯端末を活用している人たちの多くが、現行の端末におけるインターネットアクセス機能に不満を持っていることが分かる。
また、「拡張機能」「機能の自由組み込み」は、他の要望機能をすべて包括していると考えることもできる。拡張性と自由度の高さは現在パソコンの独断場だが、そのフレキシブルさが携帯端末にも求められているのだろう。あるいは「回らないお寿司」のように自分の好みの機能を選り好みできたり、ブロックのように差し替えできるようなものが登場すれば、ニーズに応えられるかもしれない。
今回の発表リリースでは次世代のものについて「携帯'電話'」という表現は用いられず、すべて「次世代携帯」と表記されている。「求める機能」の中でも会話機能に関する言及は一切無い。これは「電話機能は装備されていて当たり前」という認識なのか、「電話機能など二の次、三の次」ということなのか、判断に迷うところがある。
ネット機能に地デジ、GPS、メール、カメラ、ゲームなどさまざまな機能が追加された「次世代携帯」。他人との連絡もインターネットやメールで充足できる、という考え方もある。果たして次世代携帯が世に普及した時、その端末に会話機能は残っているのだろうか。インターネットの普及と共に情報端末化しているパソコンに電話機能が無いこと、そして次世代携帯に求められている機能がパソコンに近いものであることを考えると、案外「通話機能はもう要らない」とする意見が大勢を占めるかもしれない。
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