今調査は5月1日から5日の間にインターネット経由で行われたもので、回答者数は1万4363人。男女比は46対54で、年齢構成比は30代がもっとも多く37％、次いで40代29％、50代以上17％など。アンケート応募フォームはパソコン上からのものだが、「ブログ」とのみ記載されており開設メディアは限定されていないので、携帯向けブログも含むものと解釈する。

自分のブログを現在運営している、あるいは運営した経験がある人に対し、「自分のブログのアクセス数をあげるために心がけていることや、行っている対策などはありますか」と複数回答でたずねたところ、過半数の人がそもそも論として「特に気にしていない」と回答している。少々昔の言い回しなら「アクセス数? そんなの関係ねぇ」派が多数、ということになるのだろうか。

「自分のブログのアクセス数をあげるために心がけていることや、行っている対策などはありますか」(複数回答、ブログ運営者および経験者のみ)

【1日500アクセス以上のブログは全ブログの●％】や【ブログのアクセス数と更新頻度の微妙な関係】、【人気ブログには●●●●が必要】などでブログのアクセスと運営上のさまざまな心境などとの関係について触れた。その中で「元々アクセス数を気にせずブログをやっている人」が少なからずおり、そのような人にとっては「アクセスが増えようが減ろうが知ったことではない」という推論を挙げたが、先のデータではそれを裏付けるものが無かった。

今回のデータでは、「元々アクセス数を気にせずブログを続けている(いた)」人かどうかは不明だが、ブロガーのうち過半数がアクセス数にとらわれることなくブログを運営していることが分かる。また、アクセス数やコメント、トラックバックなど不特定多数のリアクションを気にしている人でも、積極的に何か行動を起こす人はまれで、3割以上の人が「何となく気にしている」程度に過ぎないことが分かる。

さまざまな事情や心境、ポリシーからアクセス数を気にしている人には、アクセス数は大きな指針・目標となる。たとえば芸能人や声優などの有名人が運営しているブログの場合、アクセス数はそのまま人気のバロメーターになる。その数が増えれば話題に登りやすくなるし、「自分は(芸能人・声優として)これだけ注目を集めている」と具体的な数字で把握でき、モチベーションを高めることができる。とはいえ大多数の人はそのような目的意識はなく、あっても積極的に何かをするつもりはないことが分かる。

だが繰り返し述べているように、アクセスが少ないブログが悪くて存在価値が無く、多いブログが素晴らしいというわけでは決して無い。ブログはあくまで道具であって目的ではない。アクセス数もものさしの一つに過ぎず、目標への道しるべにはなりえるがそれ自身が到達地点ではない。また、目標そのものが違えれば、道しるべにすらならない場合もあるだろう。

アクセス数に対する想いは十人十色。他人がどのような思おうと、自分の意思をしっかりと認識し、それに従えば良いだけの話である。

(最終更新:2013/08/05)