スマートな形で上昇を続けた週…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、七週連続買い超しに

2008年05月23日 06:30

株式イメージ東京証券取引所は5月22日、2008年5月12日から5月16日(5月第3週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は5兆2923億9129万6000円なのに対し、買い総額は5兆6841億5094万9000円となり、差し引き3917億5965万3000円の買い超しとなった。先週に引き続き買い超しとなったが、営業日数の少なさもあり、買い超し額は少なめとなった。なお個人・法人・証券会社は先週の買い超しから売り超しに転じ、3部門が外国人投資家と対峙することになった(【最新発表リリース、PDF】)。

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5月12日から5月16日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……1兆3733億0762万9000円/1兆1909億5426万2000円(1823億5336万7000円売超)
・個人……2兆1872億0140万1000円/1兆9150億4691万5000円(2721億5448万6000円売超)
・外国人……5兆2923億9129万6000円/5兆6841億5094万9000円(3917億5965万3000円買超)
・証券会社……1692億5288万3000円/1570億7252万8000円(121億8035万5000円売超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。


3月10日~14日……9117億3174万1000円売超
3月17日~21日……680億4431万9000円売超
3月24日~28日……127億0251万2000円売超
3月31日~4月4日……3672億7033万9000円買超
4月7日~11日……75億5509万5000円買超
4月14日~18日……1964億7886万2000円買超
4月21日~25日……2064億0542万4000円買超
4月28日~5月2日……3832億7779万8000円買超
5月7日~9日……3917億5965万3000円買超
5月12日~16日……2698億4163万6000円売超


今回計測週は金曜日が利益確定の動きが息切れでやや落ち込んだものの、スマートな形で上昇を続けた週となり、日経平均は1万4000円半ばに到達する勢いで進捗。非常に堅調な動きを見せた。三部門が売り超しに転じても、外国人投資家が買い超しに転じているというだけで、ここまで上げていくとは……。もう少し個人投資家にも積極的になってほしいものだ。

次回発表週は月曜日以降陰線ばかりをつけ、水曜日は窓を開けて大きく下落。木曜の時点では直近の底値を打ったかのような値動きを見せている。とはいえ内外の情勢が不安定な状況に変わりはない。先日もUBSの株主総会で経営陣に対して詰め寄る株主の姿が何度も報じられるのを目にするにつけ、まだまだカオス状態の終焉は遠いのかな、と思わざるを得ない今日この頃だ。

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