人気ブログには●●●●が必要
2008年05月22日 12:00
iMiリサーチバンクが5月21日に発表したブログに関する調査結果によると、1日あたりのアクセス数が500件を超える、いわゆる「活性ブログ」はそうでないブログに比べて、ブロガーの目的意識がはっきりしている傾向があることが明らかになった。何事にも信念無くして成就なし、というところだろうか(【発表リリース】)。
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今調査は5月15日から18日までの間にインターネット経由で全国のブログ開設者(ブロガー)に対して行われたもの。有効回答数は2087件。男女比・年齢構成比などは非公開。
今調査ではブログに関してさまざま項目について設問が用意されているが、今回はブログを書く、更新する目的についてスポットライトを当ててみる。まずはブロガー全体に対する目的意識について。元々日本では日記的な感覚でブログが広まったことから、やはり今回の調査でも「自分の日記、備忘録として」と回答する人がもっもと多かった。実に過半数の人がそのように答えている。
ブログを書く、運営する目的(全体)
ついで「自分の考えや感じたことを発信したいため」という能動的な考えを持つ人が40.4%。一方で「気分転換・ストレス解消」という、どちらかといえばつかみ所が得にくい目的も33.6%と多くを占めている。とはいえ、世間全般的な「ブログ」のイメージとしては、大体このようなものだろう。
他方、これを1日あたりのアクセス数が500件を超える「活性ブログ(人気ブログ)」とそうでないブログそれぞれのブロガーに分けてたずねてみると、いくつかの項目で違いが見えてくる。
ブログを書く、運営する目的(人気ブログのブロガーとそうでないブロガーに区分、クリックで拡大)
最大の目的「日記、備忘録」、そして「気分転換・ストレス解消」は両者とも比較的高い回答率を得ているが、それぞれのブログでは
・人気ブログ……
「自分の考えや感じたことを発信したいため」
「収入を得るため」
「発信する情報を通して、他人の役に立ちたいため」
「数多くの人に影響を与えたいため」
・非活性ブログ……
「家族・友人・知人への近況報告のため」
「ブログ自体が流行っているため」
強い目的意識があり、
それにむけてまい進すべく
更新をしている
の項目が、もう一方の区分と比べると突出していることが分かる。これらの項目をよく読みなおしてみればお分かりの通り、「活性化ブログ(人気ブログ)」は何らかの強い目的意識を持っているのに対し、「非活性ブログ」は何となく、あるいはアクセスそのものを求めていないことがうかがえる。不特定多数の人に注目され、閲覧され、アクセスを得るには、強い意志の力が必要ということなのだろう。
本日掲載分の別記事でも触れたが、ブログの開設・運用目的が公開日記の範囲を出ないのであれば、別にアクセス数が1桁であろうがアクセスの半分がブロガー本人であろうが、まったく問題はない。アクセス数が無いとブログの機能が減ったり、ペナルティを受けるわけではないのだから。
一方、「多くの人に自分の意見を知ってもらいたい」「自分が知った情報を他人に知らしめたい」など明確な目的意識を持っているのなら、アクセス数は「目標達成」のための分かりやすいバロメーターに他ならない。アクセス数が増えればそれに比例して、そのブログ(そしてブログを通して見えるブロガーの意図やブロガー本人)を知り、声に耳を傾ける人が増え、影響力も高まっていく。目的意識が強ければ強いほど、その目標達成のための努力は大きなものとなり、成果に現れる可能性が増えてくる。
どんなことにおいても事を成し遂げるには、強い目的意識が必要不可欠。それはブログにおいても同様といえる。特にブログも含めたインターネット上の情報は蓄積性が高いため、努力が報われる可能性は確実に存在する。物事における真髄・定石は、インターネットの世界においても変わらない、ということなのだろう。
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