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「エコール」の仕組み

「エコール」ではこれまで敷居の高かった、インターネットを経由した個人レッスンや相談・カウンセリングを気軽に、そして幅広く受講できる環境を提供するのが目的。受講料の決済の面倒くささはポイント課金制(1000ポイントで1000円、いわば「エコール」内での擬似貨幣)を導入し、手間を省ける仕組みを導入している。

講習を受けたい側は一覧から好みの内容の先生(回答者)を選び、先生にレッスンの予約を行う。予約が出来たら予約した講習時間の長さに応じた料金(ポイント)を支払い、当日まで待ち。時間になったらログインし、先生とリアルタイムでの動画レッスンを行える。ちなみに予定時間を超えると延長になり、1分単位でポイントが消費される(追加料金の発生)。

講習を受ける側と先生との間では音声のみのやりとりも可能だが、動画付のレッスンの方が安心感もあるしニーズも高い。さらに両者の間の意思疎通をしやすくするため、オンライン・ホワイトボードも用意されている。

気になる料金は先生によってまちまちなので多種多様としか表現できない。たとえば【健康／おおしん先生】の場合、1分で200ポイント・後日スタートするメールレッスンは1回500円となっている。また先生の担当種類も多種多様におよび、現在確認できる種類としては英語、コーチング、占い、人材教育、ピアノ、ファイナンシャルプランニング、インターネット、ネイルケア、受験相談、日本文化などが見受けられる。

先生のラインアップについては【募集要項】がこちらにあるが、必要な機材を保有していることの他に、特定のジャンルに知識や経験を持つ人が条件。有資格者は歓迎されるとのこと。また、希望者がすべてなれるわけではなく、まぐまぐ側の審査をクリアしないと登録されない(内容的にアダルトなもの、法律や公序良俗に反するものは不可などの条件がある)。

オンライン・コンサルティングやセミナーのマッチングシステムと、実際の受講、そして決済の仕組みを提供するサービスとしてはなかなか面白いものといえる。問題として中間マージンの高さ(先生に支払われるのは受講者の支払額の半分)や、法的に有資格者でないと有料・無料の相談を受けられない状況をどのように判断するのか(たとえば法律の有料相談は原則的に弁護士資格がないと弁護士法違反に該当する(一例として【「はてな」のやりとり参照】))など、気になる点も多い。

しかし元々メールマガジンスタンドとして長年の経験と知識を持つまぐまぐのこと、これらの問題をクリアし、有益なサービスとして展開してくれるものと期待したいところだ。

……個人的にはさらに個別のブログパーツ生成や「Q＆Aコーナー」との連動、他コーナーからの集客などもあわせ、ヤフーや楽天、グーグルなどの大手ポータルサイトが(マージン率を低めて「先生」にとって魅力的に見える場を用意した上で)類似サービスをしてくる可能性が高いと考えている。それだけにどれだけ早くスタートダッシュを「エコール」が切れるかが、要なのかもしれない。