日本一のヘビースモーカーな県は●●県

2008年05月18日 12:00

ヘビースモーカーイメージアメリカ系製薬会社のファイザーは5月16日、日本人のニコチン依存度に関する調査結果を発表した。それによるとたばこを吸うことにもっとも強固な意識を持っている都道府県は静岡県であるというデータが複数か所で見受けられた。同県にヘビースモーカーが多い理由は調査結果では語られていない(【発表リリース】)。

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今調査は4月10日から15日の間にネット経由で「喫煙者を対象に」行われたもので、有効回答数は9400件。男女比は1対1で、都道府県別に男女100人ずつ回答を得ている。年齢構成比などは非公開。

先に「たばこが500円に値上げされたら禁煙を考える人は約●割」で、全国平均では500円になったら5割が、1000円になったら8割が禁煙を考えるというデータを提示した。一方でたばこ価格がいくらに上がっても絶対に喫煙は止めないという人は10.6%に及んでいる。

この「絶対に禁煙しない」層の値は各都道府県で10%前後、高めの兵庫県でも14.5%なのだが、なぜか静岡県だけが20.5%と高い値を示している。さらに他の「価格帯と禁煙検討率」について全国平均と比べてみると、静岡県がとりわけ喫煙にこだわりを見せているのが分かる。

たばこの価格がいくらになれば禁煙しようと思うか(各価格帯における累計、全国平均と静岡県のみ抽出の比較)
たばこの価格がいくらになれば禁煙しようと思うか(各価格帯における累計、全国平均と静岡県のみ抽出の比較)

このデータだけなら「静岡県では喫煙者の所得水準が高く、たばこへの負担をさほど気にしない」との想定もありうる。しかし他に、

・「たばこを吸いづらい雰囲気を感じる」……45位(∴吸いやすい雰囲気で3位)
・「禁煙に挑戦したい」……最下位(32.0%、全国平均は43.1%)
・「喫煙に挑戦した経験がある」……最下位(60.5%、全国平均は68.2%)
・「ニコチン依存症という言葉の普及率」……最下位(52.0%、全国平均は61.6%)


など、全体的に喫煙を許容する雰囲気が静岡県に広まっているのが分かる。

静岡県になぜこのようなデータの突出が見られるのか、調査結果では一切触れておらず、原因は不明。

気になるのは「ニコチン依存症判定」を受けた人の割合が、静岡県は43位と全国の中ではかなり低い方に位置することだ。依存症判定があくまでも患者本人の自己診断によるものを考えると「(状況は進展していても)自覚しないほど生活に浸透している」のか、「自覚症状が出ないくらいにしかニコチンに依存していない」のか、どちらのパターンに当てはまるのかは分からない。自己診断によるものでなく、医学的な検査結果を重ねあわさないと、判断は難しい。

いずれにしてもデータを見る限り、静岡県にはヘビーな愛煙家が多数存在することだけは間違いなさそうだ。

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