温州みかん成分「β-クリプトキサンチン」に悪玉コレステロール抑制効果あり
2008年05月14日 08:00
健康を主に科学の面からサポートする各種事業を展開するアークレイは5月13日、温州みかんから取れるエキスがコレステロールなどを低下させ、メタボリックシンドロームに対する予防効果に期待が持てることを明らかにした。βクリプトキサンチンが有意に働くというもの(【発表リリース】)。
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具体的にはβ-クリプトキサンチンを高濃度に含む温州みかんエキス「クリプトベータ」が入っている飲料を8週間摂取することで、総コレステロールやnonHDコレステロールが有意に減少することが確認された。
β-クリプトキサンチンを高濃度に含む温州みかんエキス「クリプトベータ」入りの飲料を飲み続けた結果
検証対象が7名でしかないためデータ上の「ぶれ」の可能性は否定できないが、総コレステロールとnonHDLコレステロール(「善玉コレステロールといわれているHDL」以外のコレステロール)の量が双方とも減少している様子が分かる。善玉コレステロール以外のコレステロールはメタボリックシンドロームや動脈硬化に深く係わり合いのある物質。コレステロールを減少させることは、メタボや動脈硬化のリスク軽減が期待できる。
今調査結果からアークレイ側ではβ-クリプトキサンチンの摂取がメタボや動脈硬化予防や進展阻止の有益性に期待が持てるとしている。
同社ではすでに【温州みかん成分「β-クリプトキサンチン」に脂肪抑制効果あり】にもあるように、β-クリプトキサンチンが脂肪細胞の肥大化を抑制し、脂質の合成を抑える面からもメタボリック症候群に対して予防効果が見出せることを明らかにしている。
温州みかんを食べるなり同社の「クリプトベータ」含有の機能性食品を食べ続ければメタボにならない(だから好きなだけ食べたいものを食べてもOK)、というわけではない。効用は認められるが万人に利くかどうかはさらなる検証が必要とされる。とはいえ、脂肪方面とコレステロール方面での予防・抑制効果が見え出せたとされているみかんを、食事の中で積極的に取り入れることで、「期待」をかけることくらいは悪くなさそうだ。
(最終更新:2013/09/01)
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