終値ベースで1万4000円台を回復…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、五週連続買い超しに
2008年05月12日 19:30
東京証券取引所は5月12日、2008年4月28日から5月2日(5月第1週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は4兆3175億0231万9000円なのに対し、買い総額は4兆7007億8011万7000円となり、差し引き3832億7779万8000円の買い超しとなった。先週に引き続き買い超しとなり、買い越し額も先週よりさらに増加。堅調な流れと思われる。なお個人・証券会社は売り超しのまま、法人は買い超し状態が継続している(【最新発表リリース、PDF】)。
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4月28日から5月2日における各部門別の売買動向は次の通り。
・法人……8016億8009万1000円/8277億1690万6000円(260億3681万5000円買超)
・個人……1兆8718億4779万3000円/1兆6162億4182万4000円(2556億0596万9000円売超)
・外国人……4兆3175億0231万9000円/4兆7007億8011万7000円(3832億7779万8000円買超)
・証券会社……1419億4897万7000円/1326億7419万5000円(92億7478万2000円売超)
(それぞれ売り/買い(差し引き))
また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。
2月25日~29日……555億6150万2000円売超
3月3日~7日……2698億4163万6000円売超
3月10日~14日……9117億3174万1000円売超
3月17日~21日……680億4431万9000円売超
3月24日~28日……127億0251万2000円売超
3月31日~4月4日……3672億7033万9000円買超
4月7日~11日……75億5509万5000円買超
4月14日~18日……1964億7886万2000円買超
4月21日~25日……2064億0542万4000円買超
4月28日~5月2日……3832億7779万8000円買超
今回計測週は木曜日までもみ合いを続けながらもじわじわと値を下げ、再び下落基調に転じたのかとヒヤヒヤさせたものの、週末の金曜日には日経平均株価で窓を開ける形で大きく反発。終値ベースで1万4000円台を回復して土日を迎えることになった。ただ、その次の週(つまり先週)は1万4000円台強のところではじかれ下落パターンが再開しており、結果論ではあるがこの上げは、この層での天井感を再認識させる展開の前触れといえる。
次回発表週、つまり今週末の発表予定週では3営業日いずれもが大きく値を下げる展開に。ネガティブな材料は相次ぐものの半ば市場が慣れたことや、出尽くし感からか買い進まれる場面もちらほらと見受けられる。とはいえ、大規模に買われる材料もない。大きなインパクトのある出来事が起きない限り、上へも下へも動きにくい相場展開が続きそうだ。
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