【更新】JALカード、三菱東京UFJ銀行へ売却・正式発表
2008年05月03日 12:00
【日本航空(JAL)(9205)】は5月2日、現在100%子会社の「JALカード」の発行済み株式のうち49.375%を、7月1日付けで【三菱東京UFJ銀行(三菱UFJフィナンシャルグループ)(8306)】へ売却すると正式に発表した。また、さまざまなサービス面における提携も合意している([発表リリース、PDF])。
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「JALカード」の売却については【JALカード、三菱UFJへ売却か】で詳しく説明しているが、顧客に富裕層をはじめとする「優良客」が多く、各カード会社から引き合いがあったものの、最終的には三菱UFJへの売却で話が進められていた。最終的には報道通り同グループへの売却が行われることになったが、過半数の株式は引き続きJAL側が確保し、経営権を維持することになる。なお今回のJALカード株式売却で日本航空側は約420億円の特別利益を計上する予定とのこと。
さらに今回、株式の売却だけでなく各種業務提携を行い、資本と業務の両面で「JALカード」と三菱UFJ側の「ジェーシービーカード」が提携を果たすことになる。具体的には
1.事業戦略などを模索する2委員会の設立
2.ジェイシービーにおけるJALカードの顧客獲得
3.新商品や新サービスの開発
4.既存会員へのサービス向上
5.日本航空と三菱UFJグループとのさらなる連携の模索
などが挙げられている。
現在カード会社は顧客獲得のためのポイント制度の乱立や会計制度の改定などで経営が厳しくなり、再編が進められている。以前から注目されていたJALカード株式の売却先が決定したことで、さらにカード業界の再編速度が加速されることだろう。
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(最終更新:2013/08/06)
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