世界に広がる「カブ」の輪! 世界生産累計6000万台突破

2008年05月22日 08:00

初代カブイメージ[ホンダ(7267)]は5月21日、同社の二輪車「カブ」シリーズの世界生産累計台数が2008年4月末現在で6000万台を達成したと発表した。1958年に第一号機が発売されてから今年8月で50周年を迎える「カブ」は、現在延べ160か国以上で愛用され、多くの人たちの足となって活躍している(【発表リリース】)。

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1958年に発売された初代カブ(左)と現在の日本のカブ(右、2007年)
1958年に発売された初代カブ(左)と現在の日本のカブ(右、2007年)

初代の「カブ」に相当する「スーパーカブC100」は1958年に登場。2ストローク・エンジン(ピストンが2回動くと1回内部で爆発燃焼が起きる。当時は2ストロークよりも4ストロークの方が燃費が良い)が主流の中、経済性・耐久性に優れた高性能の50cc4ストロークエンジンを搭載し、クラッチ操作がいらない自動遠心クラッチを採用。デザインにも独創的なスタイルを実現し、高い評価を受けた。乗り降りが容易な低床バックボーンフレーム、足元にかかる泥はね・走行風を軽減させる樹脂製の大型レッグシールドなど、基本設計および基本コンセプトは現行モデルにまで受け継がれている。

発売開始の1958年には2万4195台を生産。翌年には早くもアメリカへの輸出をスタート。1961年には台湾でノックダウン生産を開始し、「需要のあるところで生産する」という基本コンセプトに基づいて、世界各地で現地生産を開始。現在では世界15か国で現地生産している。

シンプルで耐久性も高く安定・安全性にも定評のある「カブ」はアジア地域を中心に深く浸透しており、多くの人に愛用されている。まさに「日本の技術と製品をアピール」する外交官的な役割すら果たしている「カブ」は、今後も多数の人々の足となり、生活に役立つことだろう。

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