「地震だ!」で6割がネットから情報収集
2008年05月21日 08:00
ネットマーケティングを展開するアイシェアが5月19日に発表した調査結果によると、地震や台風などの災害情報について、体験や報道を聴き見したあとに携帯電話やパソコンからネットを使い、関連情報・安否確認などをしたことのある人は6割にのぼることが明らかになった。最初に情報を得るメディアとしては「テレビ」が最も多いことから、「最初テレビ(または実体験)、詳細確認はネットで」というライフスタイルが浸透しつつあるようだ(【発表リリース】)。
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●最初に知るのはやはり「テレビ」
今調査は無料メール転送サービスCLUB BBQの会員を対象に行ったもので、有効回答数は636人。男女比は54.9対45.1、年齢階層比は20代が14.5%、30代が46.7%、40代が27.4%など。調査期日は5月12日から5月14日。
地震などの災害情報や注意報・警報を最初に知るのはどこからですか
6割がテレビから
ネット経由も2割に
「地震などの災害情報や注意報・警報を最初に知るのはどこからか」という問いには、「実体験(自分自身が肌身で感じる)」の1割弱を除けばもっとも多いのは「テレビ」だった。テレビ視聴中に地震速報などが流れることで、状況を判断するパターンが多数を占める、ということなのだろう。ニュースサイトや個人サイトなど、インターネット系のメディアはさほど高くない(「チャットで」という項目がないのが気になるが)。
それでもニュースサイト・個人サイト・専門サイトを合わせて2割近くが「第一報をネット経由で取得する」という回答結果が出ているのは、ネット時代ならではのものだろうか。
●「ネットで情報確認」6割に
第一報を自分自身で体験したり、ネットで知ったあと、詳細を確認したり安否をチェックするなど、インターネット経由で情報収集をしたことのある人は実に6割に達している。
地震などのあとネット経由で情報収集をしたことがある?
「ない」と答えた人は4割。当アンケートが無料メール転送サービスの利用者を対象としており、それなりにインターネットや携帯電話に精通していることを考慮すると、割合として高いのか低いのか微妙な数字といえる。ともあれ、少なくともこの調査母体においては「災害第一報はテレビで、詳細はネットで」というパターンが多そうだ。
携帯電話が普及した現在、地震などで至急安否の確認を取りたい状況が生じた時に電話回線にアクセスが集中し、回線がパンクするリスクを避けるため、各電話会社では「災害用伝言板サービス」などを(必要な時に)提供している。たとえばNTTドコモなら、ある一定度の地震などの災害が発生した時、公式メニュー上から「電話番号ごとにメッセージを無料で登録できる」サービスがある。利用者は携帯電話だけでなくネット上からも相手の電話番号を入力し、安否を書き込みで確認できる仕組みだ。
しかし実際にはこの災害掲示板などのサービスについて「知っているが使ったことはない」は5割程度、「知らない」は2割強に達し、実際に「使ったことがある」はわずか5%弱に過ぎなかった。使わないに越したことはないのだが、いざという時のため、日ごろからチェックをしておく必要はあるだろうし、各キャリア側もさらなる啓蒙活動が必要になるだろう。
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