「ビーフカレーLEE 辛さ×30倍」(左)と「2段熟カレー＜夏味＞」(右)

「ビーフカレーLEE」は5倍単位で辛さのバリエーションが存在する辛口カレーの定番だが、通常は20倍くらいまでのものしか販売されていない。一方「熱い時期には汗をかくほど辛いカレーを食べて体力をつけよう」とばかりに、1996年以降は夏季限定品として30倍の辛さを発売している。

今年は特に、毎年好評の別添え「辛さ増強ソース」にジョロキア(ハバネロを超えた辛さを持つとうがらし)をブレンドし、45倍の辛さまでに調整することが可能となった(ソースそのものは15倍相当。ソースの量で調整する)。LEEそのもののカレーソースにすら、焙煎(ばいせん)とうがらしをブレンドし、「汗がにじみ出る辛さ」(原文ママ)の辛さを誇っているのに、さらにあのジョロキアテイストのソースを加えた辛さなど、想像するのも困難な気がする。

一方「2段熟カレー」ではガーリック(にんにく)の加工方法を使い分け、さらにガラムマサラという香辛料を使うことで「こく」と「香り」の二段重ねの美味しさが味わえるという。
当方(不破)は以前はカレーが大好きで辛いものにもチャレンジしまくりな状態だった。カレー専用の辛味ソースやラー油を見つけ出して市販のカレーにかけたり、くだんのLEEなら発売直後のキャンペーンプレゼントに応募し、50倍の辛さのLEEを手に入れて堪能し、悶絶したものだ(もっとも後者の場合は「カレー」というより「辛いもの」という感覚しかなかった)。今では諸事情から刺激の強いもの、塩分の濃いものは口に出来なくなってしまったが、辛さを求める人たちのあくなき探究心は非常に良く分かる。

先日スーパーでこのLEEを見かけた際、「今年もそんな季節がやってきたか」と感傷にふけると共に、パッケージの文字が目に留まり「今年はジョロキアかよ」と驚きを隠せなかった。あわてて探してみたらすでに4月の段階でリリースが出されていたということで、今回遅ればせながらの紹介となった。

暑い夏の日差しを浴びながら、燃えるような辛さのカレーを汗だくになって食べる。夏を体で感じるには一番のライフスタイルかもしれない。

(最終更新:2013/09/07)