ふくろうの子育てを24時間観察しよう
2008年05月28日 08:00
夜行性の活動スタイルを持つ動物としてよく知られているふくろう。そのふくろうの子育ての様子をフルタイム24時間でカメラに収め、その映像をインターネット経由で閲覧できる試みが千葉県我孫子市の【鳥の博物館】で行われている。
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巣から顔を出したふくろう
巣箱カメラの様子(5月28日5時40分現在)
博物館側では身近な自然と生き物の関わりをわかりやすく多くの人に伝えようという試みの一環として、ふくろうとシジュウカラの巣箱にカメラを設置。子育てのようすをインターネット上でリアルタイムに配信している。今回注目されているのは、先月から子育てをはじめた野生のつがいのふくろう。
元々我孫子市では去年から巣箱にカメラを設置し観察していたが、今年の4月7日からふくろうが巣に住み着き、子育てをはじめた。カメラは10分おきに静止画を撮影し、定期的にデータとして該当ページ(【カメラのトップページ】)に掲載されていく。コマ送りのような映像だが、ふくろうの巣の中身を観られる機会はめったに無く、非常に興味深い映像だ。
元々ふくろうのために作られた巣・監視カメラではなく、鳥全般のための巣箱を設置したところたまたまふくろうが住み着いたため、同様の機会が今後得られるかどうかは分からない。二羽の子ふくろうが無事に巣立つまで、興味のある人は定期的にチェックしてその成長過程を眺めてみよう。
ちなみにサイト上にも注意書きとして記されているが、今回の巣箱・カメラは専門家によって「野鳥の生態を考慮し出来るだけ鳥に影響を与えぬよう細心の注意を払い」設置され、「多くの方々に身近な鳥を知ってもらう事を目的」としている。個人の興味だけで巣箱カメラを設置するのは野生の生態に悪影響を及ぼす恐れがあるので、慎んでほしいとのことである。
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