20代にとってケータイは「親子のコミュニケーション」にも必要不可欠!?

2008年05月31日 12:00

【ネプロジャパン(9421)】は5月30日、【携帯と親子関係(PDF)】のレポートを発表した。それによると回答者の3割以上が「携帯電話で親子間のコミュニケーションが増えた」と答えていることが明らかになった。減ったと回答した数を大きく上回っており、とかく断絶が懸念されている親子の間でも、携帯電話は便利なツールとして仲介役を果たしつつあるようだ。

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今調査は携帯電話の懸賞サイト上で4月3日から4月4日にかけて行われたもので、有効回答数は4818人。男女比は41対59。年齢階層比は20代がもっとも多く42%、ついで30代37%など。

携帯電話の普及で、親子間におけるコミュニケーションはどのように変化したと感じているだろうか。携帯電話を多用する若年層に尋ねたという前提でデータを見て欲しいが、それによると「増えた派」は34%に達した。一方で「減った派」は5%。差し引き29ポイントの「コミュニケーション改善」という認識が見受けられる。

携帯電話の普及で、親子間におけるコミュニケーションはどのように変化したか(単一回答)
携帯電話の普及で、親子間におけるコミュニケーションはどのように変化したか(単一回答)

これを年齢層別に見ると、20代において特に「増えた」「少し増えた」の割合が高いのが分かる。

携帯電話の普及で、親子間におけるコミュニケーションはどのように変化したか(単一回答・年齢階層別)
携帯電話の普及で、親子間におけるコミュニケーションはどのように変化したか(単一回答・年齢階層別)

この世代は「社会人になって大人の実情を改めて肌身で知ることになった」「親から離れた環境で暮らすようになった」など環境の変化が生じ、親との距離が生じるようになったもののどことなく寂しさを感じる一方で、携帯電話をごく普通の生活ツールとして認識している層でもある。一般の固定電話やはがき同様に、むしろそれらよりもお気軽に親と連絡が取れる道具として、使いこなしているのだろう。

それでは親子のコミュニケーション手段として、携帯電話は必要か否か。こちらも「携帯電話を多用する若年層」が質問対称なので、やや携帯電話に肯定的な意見がかたよることを前提とした上で見て欲しい。

親子のコミュニケーション手段として、携帯電話は必要か
親子のコミュニケーション手段として、携帯電話は必要か

強度の違いはあれど、必要だと考えている人が6割近くを占めるのに対し、不必要派は2割にとどまっている。具体的な表は元レポートを参照してほしいが、やはり「コミュニケーションの増減」の項目で「増えた」派の多さが際立っている20代で「必要派」の数が多いことが分かる。


「必要ない派」にしてみれば「携帯電話が無かった時代でも親子間のコミュニケーションは存在したではないか」という突っ込みがあるかもしれない。しかし「親子間で送るメールや電話で話す内容」の調査結果項目を見てみると「外出・帰宅時間などの予定」「買い物のお願い」「現在地、緊急用件のみ」「食事の有無・注文」など、実に他愛も無い、何気ない内容をやり取りしていることが多いのが分かる。

何気ない会話のやりとりも
立派なコミュニケーション。
そのやり取りにケータイは
最適なツールとして
認識されつつある。

一般の相対する会話でも、何気ない話題が相手を再認識させ、気分を和ませ、コミュニケーションを実感させるもの。例えば天候や野球、芸能人やテレビの話など、別にしなくても良いような内容の会話でも、話すこと自体がお互いの関係を確認し、強化するきっかけとなりうる。その「さりげないコミュニケーション」において、携帯電話は非常に有益なツールとして認識されつつあるのだろう。特に20代においてその傾向が強いのは、学生時代に友だちとメールのやり取りをひんぱんに行った経験があるからに違いない。

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