あなたがニコチン依存症かどうかを判断する10のポイント

2008年05月18日 12:00

たばこイメージ先に【喫煙者の7割がニコチン依存症、自覚者はそのうち6割】などで報じたようにアメリカ系製薬会社のファイザーは5月16日、日本人のニコチン依存度に関する調査結果を発表している。そのリリースの中で「ニコチン依存症」かどうかを判断する10項目の質問リストが掲載されていた。このリストのチェックの内容次第で、ニコチン依存症か否かが分かるというものだ。先の記事を読んで喫煙者なら「もしかして自分も!?」と思ったかもしれない人のため、このチェックリストについて詳しく見ていくことにする。

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この「ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)」とは、東京大学の川上憲人教授らがWHOの国際疾病分類のICD-10や米国精神医学会の精神疾患の診断基準(DSM-Ⅳ)に準拠して開発したニコチン依存症のスクリーニングテスト。日本人を対象に信頼性と妥当性の検証がなされているとのこと。10項目の質問で構成されており、10点満点のうち5点以上であればニコチン依存症として診断される。要は当てはまる項目をチェックし、5つ以上なら「ニコチン依存症」判定はクロというわけだ。

早速一覧をピックアップ。言い回しは多少変えてある。

1.自分が吸うつもりよりも、ずっと多くたばこを吸ってしまうことがあったか。

2.喫煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがあったか。

3.喫煙をしたり本数を減らそうとしたときに、たばこがほしくてほしくてたまらなくなることがあったか。

4.喫煙をしたり本数を減らしたときに、次の症状のどれかがあったか。
 イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加

5.直上の症状(4.)を消すために、またたばこを吸い始めることがあったか。

6.重い病気にかかって、たばこはよくないと分かっているのに吸うことがあったか。

7.たばこのために自分に健康問題が起きていると分かっていても、吸うことがあったか。

8.たばこのために自分に精神的問題が起きていると分かっていても、吸うことがあったか。

9.自分はたばこに依存していると感じることがあったか。

10.たばこが吸えないような仕事や、つきあいを避けることが何度かあったか。


逆に喫煙者なら、一つも当てはまらない人はいないのではないかと思われるような内容である。当方(不破)はかつて入院していた際、たばこで内臓をわずらった患者と同室したことがあったが(【30センチ? 3メートル? 「たばこの煙」とその害はどこまで届く?】参照)、この人なら恐らく10項目すべてが当てはまるような気がする。

読者の中で喫煙者がいたら、ぜひ一度チェックしてみてほしい。そしてもし5項目以上にチェックが入ったら、自分自身が「ニコチン依存症かもしれない」自覚を持って欲しいものだ。

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