オンラインショッピング、利用上位はやはり楽天とアマゾン
2008年04月27日 12:00
パソコンやインターネットの普及と共に大いに利用されるようになったのがオンラインショッピング。自宅にいても買い物が出来る便利さは、一度知ってしまうとなかなかその魅力から逃れることはできない。日本では大手から中小にいたるまで数多くのオンラインサイトがあるが、もっとも利用されているのはやはり楽天市場、ついでアマゾンであることが【マイボイスコム】の調査結果で明らかになった(【発表リリース】)。
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今調査は4月1日から5日の間、ネット経由で行われたもので有効回答数は1万4813人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代38%、40代30%など。なお今調査は「パソコンでの」と限定されているので、携帯電話経由のオンラインショッピングは対象外となる。
インターネット利用者に対して、という前提はあるものの、この一年間でオンラインショッピングの経験者は93%、10回以上の利用者も4割強という結果が出ている。いかに多くの人の生活に、オンラインショッピングが浸透しているかが分かる。
それでは具体的にはどのサイトが多く使われているのだろうか。想像通りトップについたのは楽天市場。唯一利用率が過半数を超えていた。
パソコンで利用したオンラインショップサイト
言葉通りさまざまなショップの集合体として日本ではトップリーダー的な立場にある楽天市場が、ダントツの利用度を得ている。実に7割以上が「利用したことがある」と回答。次いで書籍やCD、ゲームソフトの友ともいえるアマゾンが5割近い利用度。やや数字が落ちてヤフー!ショッピングがついている。楽天市場やアマゾンと比べて歴史が浅いにもかかわらず第三位のポジションについているヤフー!ショッピングは(ポータルサイト「ヤフー」の力によるところが大きいとはいえ)大健闘していると言ってもよい。
第四位以降もカタログ通販で有名なニッセンをはじめ、それぞれブランド名と顧客層を抱えているサイトが続くが、やはり上位三位の「ネット通販三兄弟」には太刀打ちできないでいる。
パソコンでの
オンラインショッピングで
参考にする情報
他のオンラインショップサイトと比べて「三兄弟」がぬきんでているのは、対応している店舗・商品数の圧倒的な数や、運営期間の長さによる信用性が大きな要素として挙げられる。さらに同調査で明らかにされている「オンラインショッピングで買い物する際に参考とする情報」の項目で上位に挙げられている機能が非常に充実しているのも、これら「三兄弟」サイトの共通項といえる。購入者の声、ランキング、新商品、「この商品を買った人が他に買っている商品」などの項目がそれぞれのオンラインショップサイトにあるかどうか、チェックしてみれば分かるだろう。
オンラインショッピングでの購入商品には、一般店舗における販売商品とは多少異なる傾向がある(高価なもの、手に取らないと魅力が分からない商品は売れにくい)。だからこそ、オンラインならではの機能で情報をカバーし、「買いたいな、でもどうしようかな」と思っている利用者を後押ししてくれるこれらの機能が求められ、その機能が充実しているサイトたちが多くの人に利用されるのだろう。このあたり仕組みは【ネット利用者、商品の興味も調査も購入もネットが主流】でも語られているが、パソコン上から購入する人は情報収集もパソコンで行うという傾向にマッチしたものといえる。
ちなみに今件で「パソコン」と強調したのは、携帯電話上でのショッピング(モバイルショッピング)ではパソコンと多少異なる傾向があるからだ。【モバイルショッピングをする人の43.3%は事前に何を買うかを決めている】や【モバイル通販深く静かに浸透中・中高生でも25.2%が経験あり】にもあるように、携帯電話はパソコンと比べて情報量が少ない分、「ふところ」に飛び込んでいる情報端末であることから、パソコンとは購入傾向も対象年齢も、購入商品の傾向もパソコンとは異なるように思われるる。
パソコンとは別個の市場を形成しているモバイルショッピング。【携帯電話ビジネスは成長続く、前年比29%増の9285億円に・特に商品売買部門が急拡大】にあるようにその規模も拡大の一途をたどっている。じきに同様の項目をたずねたモバイルショッピング向けの調査もJapanInternetComで行われるかもしれない。
(最終更新:2013/08/07)
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