「ニュースサイトへの不満」15項目を自問自答してみる

2008年04月26日 12:00

コラムイメージ先に【ニュースサイトが読まれる時間帯は3つのゾーン】で、マイボイスコムの「インターネット上のニュースサイトに関する調査結果」を取り上げた。その中で)「もっともよく利用するニュースサイトに対しての不満」という一覧があった。各項目を自問自答すると「なるほど」「これは大丈夫」など、自分自身のポリシーを再確認させると共に、反省点や改善点の模索に役立つポイントも色々見つけられた。今回はそれらを簡単にではあるがまとめてみることにする(【関連発表ページ】)。

スポンサードリンク

設問は「もっともよく利用するニュースサイトに対しての不満」。各項目のコメントや考察はあくまでも当方(不破)の場合における当サイトGarbagenews.comにおける判断。必要な人は自分なりに考えてみるとよいだろう。

1本あたりの記事の情報量が少ない
これは問題なし。むしろボリュームが大きくて「分割すべきでは」「長ければ良いと言うものでもない」という自戒すらある。先日から導入している【ブログスカウター】では読者の滞在時間の概算値も確認できるのだが、この数字をモニタして、さらに調整を続けようと考えている。

記事を探すイメージ読みたい記事が探しにくい
これは主にトップページから来訪した読者から。現状では新しい順に記事をずらりと並べているが、「これでは分かりにくい」という意見もあったので、軽量化もかねて【簡易版(別名「NIKKEI NET」もどき)】も用意している。こちらのトップページなら、新着記事を単に時間順だけでなく、カテゴリ別に閲覧することもできる。

また定期的に記事化する内容については特に多いものをサイドバーの「特選記事」部分にまとめ、タイトルを一覧化したリンク集のページに飛ぶようにしている。さらに【まなめはうす】の中の人からも以前アドバイスをいただいたが、先日から個別の記事ページにも「先月度人気記事」のリストを入れるようにした。今後も色々と試行錯誤をしながら「探しやすさ」を追求したいと考えている。

広告がわずらわしい
守秘義務があるのでノーコメント。

記事の本数が少ない
月当たりの記事本数を見てみれば(「過去の記事」の該当月数の上にカーソルを載せると分かる)分かるのだが、去年中盤から記事の掲載本数ペースをやや落としている。これは単に時間の都合上という以外に、上記にあるような「1本あたりの記事の情報量が少ない」への対策、そして「出来る限り元ソースを探して記事化する」姿勢を極力心がけるようにしたから。一日は24時間しかなく、ましてや記事に割ける時間はもっと少ないというわけだ。

更新のペースが遅い
ごめんなさい。色々と限界があるのです(笑)。特に速報性が高いニュースでもなぜか取り上げられていなかったり、新聞報道から数日後に掲載されて「何を今更」というものも見受けられると思う。これは記事化への優先順位の問題や、ソースを探していたことによるもの。報道そのものをソースにする手もあるが、それは出来るだけ避けたい。

過去の記事が見られない
当サイトでは基本的に過去の記事はすべて保存し、いつでも閲覧できる状態にある。システム負荷上、カテゴリー一覧で全記事のリストが出てこない場合もあるが、その時は「サイト内検索」や「過去の記事」からたどってほしい。

無料で見られない記事がある
当サイトは全部の記事において無料で閲覧できる。問題ナシ。

記事の信憑性(しんぴょうせい)が低い
できうる限り元ソースをたどって、そのデータを元に記事にしているが、時々解釈上のミスや勘違いでミスリードをしてしまうこともある。間違えることもある、「だってにんげんだもの」。

……それはともかく。自分で気がついたり指摘された上でそれが間違いと確認できれば、速やかに訂正をしている。何の論拠もない、感情的なクレームは頭痛のタネにしかならないが、しっかりとした指摘は当方の糧にもなるのでありがたい。

サイトごとの独自性がない
元々いくつかの「目標」「あこがれ」的なサイトの要素を組み合わせ、それに独自性を絡めてスタートしたGarbagenews.comだが、当方自身の趣味趣向性が色濃く出ている記事構成ということもあり、色々な意味で比較的「特異なポジション」にあると考えている。ただしそれが多くの人のニーズにマッチしているかどうかとなると、やや微妙。

逆にGarbagenews.comで培った基本パターンを他のサイトにも共有させている。「このスタイルはあのサイトの系列だな」とブランドイメージ化することができれば、万々歳なのだが。

ネット独自の情報が少ない
これは「独自取材・考察による情報が少ない」という事を意味するのだろう。完全独自取材や分析、レポートも織り交ぜているが、個人で完全事業でないという枠組みでは限界がある。片っ端から新商品の料理を買い込んでページトップにずらりと並べた写真を載せ、試食レポートを毎日のように展開できれば、それはそれで一興なのだが、色々な意味で当方にはムリ。

「ネット独自の」どころか「当サイト独自の」の付加価値をつけた情報を提供できるよう、元ソースは他媒体やネット上のものであっても、当方の分析やソースの結びつけによる「新しく創造した情報」(【1.5次情報の考え方もしかり】)を出来る限り多く提供できれば、と考えている。

表示速度が遅いイメージページの表示速度が遅い
記事そのもののボリュームの多さによる重さは仕方ないにしても、例えば「トップページの記事一覧が長すぎる」という人にはシンプル版の提供をするなど、回避策は色々と模索している。

またハード面では、共有サーバーとしては比較的高速なプランを選択し、そのサーバ上にサイトを置いている。だが、やはりアクセスが集中するとアクセスに難を生じることもある。当方はハードの知識がないので自前でサーバを設けることはできないから、さらなる高速化を図るとすれば専有サーバへの引越しということになるのだろう。

ただしこれは費用対効果の上で目算すると、現状では難しい。それこそアクセス数が今の数倍に増え(1日10万ページビュー、とまではいかないにしても今の3倍程度の5万ページビュー前後)、重さで読者の多くに不便さを感じさせるになれば考えざるを得ないのだろうが。

ページデザイン・レイアウトが見にくい
当方は元々デザインセンスが高くない方なので、デザイン的に美しいサイトの構築はあきらめている。一方でデザイン的に使いやすいサイトを見つけたら、「この要素は自分のところに取り入れられないかな」と考え、可能なものは逐次導入している。例えば個別記事の「記事個別・トラックバックURL」の部分がそれに該当する。

ページ全体のデザインはサイトそのものの個性であり、Garbageグループ全体の特性でもある。よほどのことがない限り、細かい変化はあっても基本的にはこのスタイルを踏襲しつづけるのだろう。

記事が多すぎる
「記事の本数が少ない」とまったく逆の話なので、答えようがない。

ネットならではの機能が少ない
この方面の技術情報にはうとい当方ではあるが、デザインやレイアウトと同様に自分自身が「これはいいな、取り入れたいな」というノウハウや技術、機能があれば、積極的に取り入れるようにしている。もっとも「ページの表示速度が遅い」にあるような、サーバの能力とのせめぎあいもある。自分が「良い」と思ったものでも、多くの人には「かえって不便」「邪魔」というものもあるので、気をつけねばならないだろう。

サービスイメージ記事以外のメニューが充実していない
これも試行錯誤と失敗の連続。どんな便利機能がブログパーツやフリーのスクリプトで提供されているのか、自分がサイト巡回で知る以外は、事前に知りようがない。「ネットならではの機能」同様、自分のサイトの読者にもプラスとなるようなものは出来る限り導入するべくチェックを入れているが、空回りになることも多い。

今後もトップページやサイドメニューでちらほらと記事そのもの以外の新機能が登場したり、いつの間にか消えてしまうという出来事が繰り返されるに違いない。その過程で生き残ったものが、本機能として末永く使われていくのだろう。


当サイトのようなニュース系・分析系サイトは記事の中身そのものがメインディッシュ。自分の考えをぶれさせて個性が無くなってしまうようなことは避けつつも、記事に対する意見は「よりよいものを作り出していく」糧として参考にし続けたい。

システム周りを色々といじるのも楽しいが、それに没頭されて記事そのものがおろそかになってしまっては本末転倒。両者のバランスに注意しながら、ベストは難しくともベターな記事提供を続けられるよう、今後も一歩一歩前進し、更新し続けたいと考えている。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ