やはり「ひとり焼肉」は難易度が高い!? 楽なのはファストフードや喫茶店
2008年04月25日 12:00
【マイボイスコム】が4月24日までに発表した調査結果によると、一人で食べること(「個食」)に対して持つイメージは「自由な」「静かな」が上位についていることが明らかになった。さらに「つまらない」「寂しい」が続き、ネガティブなイメージも多いようだ。また、「ひとり~」という言葉で表現されることが多い外食店でのひとりでの食事については、「ファストフード」「喫茶店・カフェ」などが難易度が低く、逆によく話題に登る「焼肉店」は難易度が高いように見られているようである(【発表リリース】)。
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今調査はインターネット経由で4月1日から5日にかけて行われたもので、有効回答数は1万4878名。男女比は46対54で、年齢階層比は30代がもっとも多く38%、ついで40代30%、50代以上17%など。
例えば朝食なら起床時間や出社・登校時間が別々のため家族一緒に食事ができなかったり、昼飯も忙しくて同僚や友達と食を囲む機会がない、夜も帰宅時間がばらばらで家族団らんの食事ができない、または一人暮らしなど、「個食」をする理由は人それぞれ。しかしその理由から、「個食」をする場所は圧倒的に自宅が多いようだ。
具体的に「個食」をしなければならない理由では、やはり「家族・友人と時間があわないとき」が圧倒的に多い結果が出ている。
「個食」をしなければならない理由
理由があるにしてもないにしても、「個食」のイメージは人それぞれだと思う。とはいえ全体的には開放感や静穏さと共に、ネガティブなイメージがやや強めのようである。
「個食」へのイメージ(上位10位まで)
今調査結果でもっとも気になるデータが「ひとりでも入れると思う店のタイプ」。票率が高いほど「個食」の難易度が低く、低いほど難易度が高いということになるのだが……
「ひとりでも入れる」と思うタイプの店
全体的には軽食系、短時間で食を取るための店が上位に来ている。元々駅構内でよく見かけるこれらのお店は「時間が無い人向け食事処」という感が強く、ひとりで食事をしても何の違和感もない店が多い。また、定食屋くらいまでは難易度低めと認識されているようだが、回転寿司あたりから回答率が低めになりつつあるのが分かる。
特に難易度が高いのは居酒屋、日本料理店、焼き肉屋などの「大勢ではしをつつきながら歓談しつつ食べる」ことが多い料理専門店、そしてイタリアンレストランやフレンチレストランなどの「カップルなどで足を運ぶ状況が容易に想像できる、おしゃれなお店」などとなる。一部では焼き肉屋での個食を「ひとり焼き肉」と称し、「ひとりで焼き肉屋で肉を食らうのが難しいか否か」について論議が交わされたこともあったが、世間一般的には「難しい」という認識のようだ。
もっとも「いずれもない」というつわものも7.2%ほど見受けられ、気の持ちようでは何とでもなるのかな、という気がしないでもない。
もちろん他人と会話をしながらの食事も楽しいことに違いない。パーティーなどでの食事は物を食べる事自身よりも他人との会話が「料理」に他ならないと語る人もいるが、まさにその通りだと思われる。
一方で当方(不破)のように一人暮らしをしている者は、どうしても「個食」の割合が多くなる。また個人個人が忙しくなり、家族と顔をあわせる時間が少なくなれば、どうしても食事を共に取る機会も得がたくなる。当方のよう元々静かに物を食べるのも好きな人にとってはそれはさほど苦にもならないし、感想の上位にもあるような「開放感・静かさ」を堪能することもできるが、やはり割り切り・悟りを覚えないと食そのものの楽しさが半減してしまう、という人もいるだろう。
せめて先日新装版が発売された「孤独のグルメ」の主人公のように、焼き肉屋でもひとりで平気でがつがつと肉を食らえるようなタフネスさと心の底から「個食」を楽しめるようなスキルを身に付けたいものだ。
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(最終更新:2013/09/07)
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