心理的には底値感が浸透しつつあるのではないか…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、三週連続買い超しに
2008年04月25日 07:30
東京証券取引所は4月24日、2008年4月14日から4月18日(4月第3週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は4兆1960億9019万2000円なのに対し、買い総額は4兆3925億6905万4000円となり、差し引き1964億7886万2000円の買い超しとなった。先週に引き続き買い超しとなり、買い越し額も千億円台まで回復。良い傾向と思われる。なお個人のみ売り超しに転じ、証券会社・法人は買い超しのままだった(【最新発表リリース、PDF】)。
スポンサードリンク
4月14日から4月18日における各部門別の売買動向は次の通り。
・法人……7944億5619万4000円/8912億6133万5000円(968億0514万1000円買超)
・個人……1兆7016億6153万8000円/1兆4768億5324万5000円(2248億0829万3000円売超)
・外国人……4兆1960億9019万2000円/4兆3925億6905万4000円(1964億7886万2000円買超)
・証券会社……1395億5940万4000円/1271億1077万2000円(124億4863万2000円買超)
(それぞれ売り/買い(差し引き))
また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。
2月12日~15日……1302億9680万9000円買超
2月18日~22日……975億8008万8000円売超
2月25日~29日……555億6150万2000円売超
3月3日~7日……2698億4163万6000円売超
3月10日~14日……9117億3174万1000円売超
3月17日~21日……680億4431万9000円売超
3月24日~28日……127億0251万2000円売超
3月31日~4月4日……3672億7033万9000円買超
4月7日~11日……75億5509万5000円買超
4月14日~18日……1964億7886万2000円買超
今回計測週は月曜日に大きく値を下げたものの、火曜・水曜と日経平均は窓を開ける形で大きく上昇し、1万3000円台を回復。次週(つまり今週)につながる形となっている。出来高が減少しているのは気になるが、じわじわと値を戻し、心理的には底値感が浸透しつつあるのではないかという話もある(単に売り方の買い戻し、という説もあるが)。
次回発表週は1万4000円が厚い鉄板として上値を抑える形で展開し、跳ね返される形の値動きが見て取れる。ゴールデンウィークも近づき出来高がますます減り、先物に振り回されるようすも見て取れる。1万4000円台を超える動きを見るためには、もう一段の買い進みが必要になるが、それを後押しするだけの材料は見つかるだろうか。
スポンサードリンク
ツイート