渋滞情報を即時対応・携帯ナビシステム「全力案内!」でリアルタイム交通情報導入

2008年04月24日 08:00

渋滞イメージユビークリンクは4月23日、同社が提供している携帯総合ナビゲーションサービス全力案内!の渋滞情報や自動車ナビゲーションにおいて、個々の走行車両の位置データから道路の混雑や渋滞情報を生成する「プローブ技術」を元に独自開発した「リアルタイム・プローブ交通情報」を4月25日から取り入れると発表した。タクシー運転手や「全力案内!」利用者から収集した位置情報を使い、即時に交通情報を生成し、リアルタイムに近い混雑具合を配信していく(【発表リリース】)。

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プローブ情報による渋滞道路表示例
プローブ情報による渋滞道路表示例

同社リリースによれば携帯電話を用いたデータの収集と、そのデータを元にした交通情報の携帯電話への配信はすでに昨年10月から「全力案内!」で開始されていた。今回の機能導入は、収集されたデータが即時に反映される「リアルタイム」であるというところに特徴がある。なおこのデータ収集に協力するタクシー会社は24社、車両は7000台に登り、今年末までには1万3000台にその規模を拡大する予定。

リアルタイム制が導入されたことで、「今現在の道路の混雑状況が分かる」「ナビゲーターで案内する最適経路や到着予定時刻の精度が高まる」などのメリットがあるという。実際に走行実験で試したところ、次のような結果が出たという。

東京都内での走行実験結果
東京都内での走行実験結果

リアルタイム化導入前後のデータ比較が無いので「リアルタイム化でどれだけ精度・性能が向上したか」を推し量ることはできない。少なくとも他社のナビゲーションシステムやナビゲーションそのものの不使用よりは、効率よい走行が可能なようだ。

利用者自身からデータを集めて全体で共有し利便性を高める仕組みはCGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)と呼ばれている。メディアをツールとして活用し、多数の人々の手を取り合わせる仕組みは、インターネットやパソコンの仕組みを上手に使い、運営側に過大な負荷を必要とすることなく色々なサービスを提供できるため、さまざまな方面で活用が推し進められている。先日【Q&Aサイトが大躍進・「Yahoo!知恵袋」は1年で2.7倍】で紹介したQ&Aサイトがもっとも手身近な例であるし、最近ではガソリンスタンドごとの価格を検索できる【gogo.gs】もその一つだ。

このタイプの「仕組み」には、やもすればデータの確実性に疑問符をつけかねないという欠点もある。今回の「リアルタイム・プローブ交通情報」では本職のタクシードライバーが全面的に協力することで、精度の高さを確保できると考えられる。

渋滞を避けて適切なルートを経由し短時間で目的地につければ、時間の節約だけでなく燃料費も抑えることができる。運転時の便利ツールとしてチェックしておくのも良いかもしれない。


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(最終更新:2013/08/07)

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