エスカレーターにはさまれる!? あの「クロックス」サンダルに改良命令

2008年04月19日 12:00

クロックスサンダルイメージ経済産業省は4月18日、アメリカ製の人気サンダル「クロックス」について、他のはきものと比べるとエスカレーター利用時にはさまれやすい特性があるとし、販売元のクロックス・エイジア・プライベート・リミテッドに製品の改善要請や、関係業界・消費者などに注意勧告を行った(発表リリース)。

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クロックスの注意喚起ページにおけるイラスト紹介
クロックスの注意喚起ページにおけるイラスト紹介

サンダル使用時の「まきこまれ・はさまれ」事故については【独立行政法人製品評価技術基盤機構の昨年9月のリリース】にもあるように、子どもがエスカレーターのステップのすき間にサンダルをはさんでしまい、けがをする事故が複数(去年8月から9月時点で39件)報告されている。これについて製品評価技術基盤機構が調べたところ、クロックス社の樹脂製サンダルにおいては、他の履物と比べてエスカレーターのすき間に巻き込まれやすい傾向があることが明らかになった。

そこで経済産業省では新たに輸入販売する樹脂製サンダルについて、構造や材質などをエスカレーターに巻き込まれにくいものに改善するようクロックスに対し要請。さらに注意事項を書いたタグなどを貼り付け、チラシなどでも注意喚起を徹底するよう求めた。この措置は同様のサンダルを製造・販売している他社へも行うとしている。

また、エスカレーターの側面にシリコンオイルを塗ることでサンダルがすべりやすくなり、巻き込みのリスクが減るとして、エスカレーターを保有する関係業界(商業施設や駅、空港など)には定期メンテナンスで安全を確保するよう要請している。また消費者には「注意書きに従い正しい乗り降りを」「特に子どもが事故にあっていることから、保護者は子どもを安全に乗り降りさせるように」と注意喚起をしている。

これに対して【クロックス・ジャパン】側では【エスカレーター使用時の注意事項】を掲載し、エスカレーター利用時の注意について利用者に呼びかけている。

これから夏になると足の涼しさや気軽さから、サンダルを利用する人が増えてくる。特にクロックスのサンダルは履きやすさとおしゃれなところから、子どもや若年層を中心に急速に浸透を伸ばしている。一方でその材質の特性などによりエスカレーター利用時のトラブルも複数報告されていることから、今回要請を受けることとなった。使用場面など注意事項をしっかりと守ればまったく問題はなく快適さを体感できるサンダルなだけに、提供側も利用者側も注意を守っていきたいものだ。


(最終更新:2013/09/07)

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