「メガ団子」「メガおはぎ」(「おっきな団子」「おっきなおはぎ」)

2008年04月17日 12:10

「メガ団子」「メガおはぎ」イメージGarbage Shot」第八十九回。今回は先に【メガブーム、和菓子業界にも進出・団子とおはぎもメガメガ】でお伝えした、和菓子の老舗村上が展開する東京都内の東武池袋店で展開している「金沢和音」の期間限定和菓子「メガ団子」「メガおはぎ」(「おっきな団子」「おっきなおはぎ」)を紹介。恐らく日本で最初に「メガ団子」「メガおはぎ」を購入したはず(笑)。

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「メガ団子」「メガおはぎ」(「おっきな団子」「おっきなおはぎ」)
店頭に展示されていた「メガ団子」「メガおはぎ」(「おっきな団子」「おっきなおはぎ」)

店頭では「広告掲載品」として「メガ団子」がずらりとケースに並べられる一方、「メガおはぎ」は断面が見える形でサンプルが展示されていた。商品名はサイト上ではそれぞれ「メガ団子」「メガおはぎ」のはずだったのだが、店頭上では「おっきな団子」「おっきなおはぎ」という名札がつけられている。恐らく店側でも統一していないのだろう。一応ここでは「メガ団子」「メガおはぎ」としておくが、それぞれ「おっきな団子」「おっきなおはぎ」と同じなのでご注意を。

さて上の「メガ団子」でぱっと見、距離感を間違ってしまったかと思うくらいの大きさの「メガ」な団子とおはぎ。とりあえず比較のために通常の団子とおはぎも合わせて購入。

「メガ団子」「メガおはぎ」と通常の団子・おはぎ
「メガ団子」「メガおはぎ」と通常の団子・おはぎ

メガおはぎが大きすぎて通常のおはぎが同じ箱に入らず、もう一つの箱に入れてもらう始末。

ちなみにスペックは次の通り。

■メガ団子(おっきな団子)
・重量……100グラム(通常サイズは34グラム)
・大きさ……直径40ミリ×2個
・価格……263円

■メガおはぎ(おっきなおはぎ)
・重量……325グラム(通常サイズは75グラム)
・大きさ……直径110ミリ×高さ45ミリ
・価格……525円


価格もビッグならサイズも重量もビッグサイズ。ちなみに店員さんに確認したところ、使っている材料はメガ版でも通常版と何ら変わりはないとのこと。

「メガ団子」通常の団子
「メガおはぎ」と通常のおはぎ
「メガ団子」「メガおはぎ」と通常の団子・おはぎ、大きさ比較

通常版との大きさ比較は先の紹介記事で会社側がしっかりとした写真を掲載しているので必要ないのかもしれないが、一応念のために撮影してみた。やはり距離感がまどわされるというか、異様な気がする。特におはぎはゴジック体4倍角くらいで「おはぎ!!!!!」と自己主張しているような雰囲気すらある。

早速試食……とはいえ、素材が通常版と同じなのだから、有名ブランドの「金沢和音」の名に恥じぬおいしさであることに違いは無いのだが。

「メガ団子」
「メガ団子」

まずは「メガ団子」。大きささえ別にすればごく普通のみたらし団子。しかし大きさのアンバランスさもあり、通常のもの同様にニ本指で食べようとすると多少重たく、食べにくさを感じる。しかも団子は通常「一個を一口で食べるよう」な大きさだが、「メガ団子」は三口くらいでないと食べきれない大きさをしている。普通の団子と同じように口にすると、たいていの場合エラいめにあう。もちろん持ち方や食べ方にさえ注意すれば、ごく普通の美味しいみたらし団子であることに違いない。

一方普通のおはぎと少々異なるのが「メガおはぎ」。

「メガおはぎ」
「メガおはぎ」断面図

当方の腕前がへたくそなので断面がかなり酷いことになってしまったが、元記事の会社が提供しているサンプル写真同様に、内部にもしっかりと餡(あん)が入っている。

通常のおはぎは外側にのみあんがかぶせられていて、中身は全部もち米。しかしこのままメガ化してしまうと全体重量における「あん」と「もち米」の比率があまりにも「もち米」にかたよってしまう(内部がすべてもち米だけ)。これでは一口で食べるのならともかく、小さく分割したり何口にも分けて食べる場合、「おはぎ」ではなく「もち米」を食べているような気分になる。そこで内部にもあえて「あん」を入れたに違いない(仮に中が全部「もち米」だけだとしたら、少々損した気分になる)。

このあたりの理屈は【グリコポッキー極細】でも多少触れているが、食品を単に大きくしたり長くしただけでは口の中に食品が入った時の構成要素の比率が変わり、同じ素材を使っているにもかかわらず味わいが変わってしまう恐れを防ぐ目的もあるのだろう。

さてお味の方だが、こちらも「メガ団子」同様に素材そのものは通常版と同じ事からまったく問題なく、美味しくいただけた。ただスケールが大きめなこともあり、多少大雑把な感がしないでもない。


先に「メガ団子」「メガおはぎ」の発売を記事にした際、「品が無い」というコメントを某所でいただいた。「品が無い」とは言い過ぎかもしれないが、言われてみれば確かに和菓子ならではの「品格」「繊細さ」「端麗さ」に多少欠けるところがあるようにも思える。

元々メガ食品は「美味しいものをワイルドにたらふく食べたい、満腹感を味わいたい」というのが主な目的。美味しいものには違いないが、和菓子には見た目や芸術的な細やかさも「美味しさ」を奏でさせる要素の一つといえる。その観点で考え直すと、ワイルドさとはまったく正反対の立ち位置にある和菓子にとって、「メガ」な団子やおはぎは(昨今のメガブームにのる形で登場したとはいえ)少々やりすぎなのかもしれない。

とはいえ、そのチャレンジ精神には素直に拍手を贈りたいところだ。

最後に一つ忠告を。メガ団子もメガおはぎも生ものだけに「消費期限」は発売日当日中となっている。「賞味期限」ではない。買ったその日のうちに平らげないとえらいことになるのでご注意を。当方が買ったときにもOLと思われる女性が(友達の分も頼まれたのだろうか)メガおはぎや団子を複数個買っていた。彼女らがしっかりお腹の中に収められたのかどうか、少々不安である。

当方は……昼食と夕食がすべて和菓子になりそうだが(笑)。


(最終更新:2013/08/09)

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