【更新】花粉症、つらいのは「鼻水」・くしゃみは「自覚はしてるけどつらくは無い」

2008年04月16日 12:00

鼻かみイメージC-NEWSが4月15日に一部発表した調査結果によると、花粉症の症状で患者本人が自覚している症状のトップは「鼻水」だった。また花粉症の症状の中で「もっともつらい」と思う症状もやはり「鼻水」で、花粉症対策では「鼻水」がもっともキーポイントとなるようだ。一方「くしゃみ」は「鼻水」に次ぐ自覚症状として挙げられているものの、つらさでは「目のかゆみ」「鼻詰まり」に続く順位であり、(比較論ではあるが)本人への影響度はさほど大きくないようである([発表ページ])。

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今調査は3月22日から25日までの間に全国の花粉症のネットユーザーに対して行われたもので、有効回答数は1000。男女比は1対1、年齢階層比は10代から40代と50歳以上で均等割り当て。

花粉症を自覚あるいは認定されている人に対し、自分が感じている花粉症の症状を複数回答で、その中でもっともつらいと思っている症状を単数回答で尋ねたのが下記の表。

自覚している花粉症の症状と、もっともつらい症状
自覚している花粉症の症状と、もっともつらい症状

自覚している症状は「鼻水」「くしゃみ」「目のかゆみ」「鼻づまり」が上位に来ている。「鼻水」と「鼻づまり」は似たような部面もあるので、「患部が鼻の症状がもっとも多い」と判断してよいだろう。

花粉症は
「鼻」が
キーポイント

一方で「一番つらい」と感じる症状はやはり「鼻水」だが、続くのは「目のかゆみ」「鼻詰まり」、そしてようやく「くしゃみ」となる。「くしゃみ」はけいれんなどで無い限りそれこそ10秒に1度継続しておきるほどのものでないので、慢性化する鼻水や目のかゆみと比べれば楽と判断されているのかもしれない。

これら直接的に起きる症状が原因で、さまざまな副作用・二次的影響も花粉症患者には襲い掛かる。【花粉症による平均集中力低下率は約●割】にもあるように花粉症の症状で生じる集中力の低下は憂慮すべきものがある。

花粉症になると起こる症状(複数回答)ともっともつらい症状(単数回答)
花粉症になると起こる症状(複数回答)ともっともつらい症状(単数回答)
二次症状では
「他人から見えない」
精神面への影響が
もっとも多い

選択肢の中で「イライラする」「憂鬱(ゆううつ)になる」「外出する気が起きない」も集中力の低下(メンタル面における自我コントロールのぶれ)を起因とするものだから、同義性とまではいわないまでも類似性はあると見てよいだろう。他人からは見えにくい、内面のつらさも花粉症のイヤな面であることが改めてうかがえる結果であるといえる。

気になるのは「鼻血が出る」という項目に、順位上はもっとも少なかったがそれなりの人数が回答していること。当方の勉強不足なのだろうが、花粉症の二次的症状で鼻血が出るというのは初めて聞いた。よもや「鼻水を止めるために無理やり鼻に栓を居れ、それが無茶な入れ方なので痛めてしまった」わけではないだろうが……。


詳細なデータは公開されていないが、「目薬や花粉防止マスクが良く利用されている」「ヨーグルトやチョコレート、納豆などに注目が集まっている」「平均対策費用は一か月あたり1372円」などというデータも出ているとのこと。これまでの各種花粉症に関する記事・調査結果と多少のぶれが見られるものの、人々の生活に浅からぬ痛手を与えていることに違いはない。

話によれば南関東地域では今年の花粉散布度はピークを過ぎたという。これから花粉症の症状も「春先に限って言えば」下火になるのだろう。とはいえ、多くの人にとって、文字通り「頭痛の種」でもある花粉に悩まされる日々はまだしばらく続くに違いない。天気が良いと気持ちもよくなるものだが、花粉のことを考えると多少欝にもなってしまうから、困ったものである(当方含む)。


■関連記事:
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(最終更新:2013/08/09)

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