今調査は首都圏・関西圏在住の18歳～59歳で、普段通勤・通学などでJR、私鉄、地下鉄を利用している男女に対してインターネット経由で行われたもの。有効回答数は総計2万7655人。調査期間は対象圏によって異なるが、2006年半ばから2007年半ばにかけて行われている。

ランキングの算出にあたり、満足度を評価する14項目「通勤通学先へのアクセス」「繁華街へのアクセス」「他鉄道会社との乗り入れの利便性」「始発終電の時間」「ダイヤの間隔」「ラッシュ時の電車の混み具合」「ラッシュ時以外の電車の混み具合」「冷暖房空調の効き具合」「車両の綺麗さ」「車両の乗り心地」「椅子の快適さ」「駅の建物の綺麗さ」「乗客のマナー」「駅員の態度」に対する5段階評価を元に平均値を算出。その結果から偏差値を出してランキング形式にしている。

リリースでは各項目ごとのランキングなど詳細なデータが掲載されているが、総合の上位10位は次の通りとなる。

鉄道路線は普段自分自身が利用している通勤・通学路線以外は使う機会があまりなく、やや自分の利用路線びいきが反映されるところもある。また、例えば関東圏に住む人は関西圏の路線との比較は難しいだろう。しかしそれぞれの路線に地元びいきの割合が含まれていること・比較の困難さが反映されていることを考えれば、相対的な順位はほぼ正確なものになると思われる。

それらの状態を考慮した上で感が手も、東急目黒線のランクの高さは注目に値する。個別項目でも14項目中9項目でベスト3入り、「他鉄道会社との乗り入れの利便性」「乗客のマナー」がトップについており、利用者の満足度が極めて高いことが分かる。また、関東圏の私鉄がトップ3を独占しているのも分かるだろう。

一方で「あこがれの路線」についてたずねたところ、関東圏では自分の利用路線以外に「東京東横線」「JR山手線」などの回答傾向が高かったのに対し、関西圏ではJR神戸線など一部を除き「自分の利用路線」と答えた人が多数を占めた。元々阪急線は総合得点でも高位置を示しており、関西方面の阪急線への敬愛は関東圏のJR線・東急線以上のものがあると思われる。