●「画面が真っ白です」

具体的には【こちらの書き込み】でのやり取りを見て欲しいのだが、症状としては「ソースコードは出力されるものの表示が真っ白で何も見ることができない」というもの。トップページなどは閲覧できるが、カテゴリ別のページ(【例えば今年の株式系記事一覧】)は見られないとのこと。

当方の環境(インターネットエクスプローラー(以後IE)6やFireFox)では問題なく見られるものの、一部でも閲覧できない人がいるというのはやはり問題。タグ上のミスは(恐らく)ないはずだし、何か問題がどこかにあるのだろうか、とばかりに掲示板上で指摘してくれた「にゃー」さんと共に条件の洗い出し。どうやらIE上の問題で、

とのこと。リンク先を見てみると、「UTF-8で記述したサイトが閲覧できない」「通常はSHIFT-JISに設定しているから」「タグ上でキャラクタコード宣言を入れる必要がある」ということで解決していた。

しかし当方のサイトではきちんと「UTF-8を使っていますよ」という宣言はしてあるはず。なぜそれで「UTF-8で記述したサイトをSHIFT-JISで見たような症状」が生じるのか。しかも「にゃー」さんの話によると、定義してあるにもかかわらずそのページでは「SHIFT-JIS」に切り替わっていて、手動で「UTF-8」に切り替えたら閲覧できたというのだ。なぞは深まるばかり。

●タイトル文とキャラクタコード宣言文を入れ替える

そして「にゃー」さんが新たに指摘してくれたページ【Shattered PLUS＋】で問題は解決した。「ページのソースコードにキャラクタコードの宣言文がない場合」「タイトル文がキャラクタコード宣言文より先にある場合」に、今回のような症状(ソースコード中にUTF-8を宣言しているにもかかわらず、ブラウザ上ではSHIFT-JISで表示されてしまう)がIE7などでおきうるのだという。

早速全テンプレートのコードを調べなおしたところ、やはりカテゴリーページの部分だけタイトル文がキャラクタコード宣言文より前になっている。【制作記……MovableType再構築を高速化するSSIの導入・(1)前提】で紹介したように、ページの構成はある程度ブロック化されているので、多少ややこしいことになったが何とか(無理やり)位置関係を変更。これで大丈夫のはず。

当方のパソコンにはIE7はインストールされていないので「にゃー」さんに「見えますか?」と確認の書き込みをすると共に、いつもお世話になっている某巨大掲示板の市況関連スレッドで問い合わせ、何人かに確認してもらったところ「ちゃんと見られますよ」のこと。これで一安心。

もし今まで「カテゴリー別みたいのに真っ白じゃないか……」とがっかりしていた人がいたら、申し訳ありませんでした。

●魔法の合言葉「美乳」と「京」、「雀の往来」

「UTF-8で書いたページが閲覧できなくなる」という症状は、どうやらブラウザ上の文字コードの解釈に不具合があるかららしい。こればかりは自分の手ではどうしようもない。

この問題はかなり前から討論されていたようで、解決策もすでに見出されていた。当サイトの各個別ページの下記においてアマゾンの推奨リンクのシステムを利用させてもらっている【Drk7.jp】さんのところなどによると、

というもの。もちろんその他metaタグなども忘れずに。

問題なのは「SJISでは絶対に出現しない文字コード」。一番よく使われているのが「美乳」なのだそうな(笑)。言われてみれば確かに過去において、そんな話を聞いたことがあったような気がする。もっとも「美乳」ではあまりにもアレなので、もう少し美しい言い回し「雀の往来」、ヤフージャパンが用いている「京」も最近では多用されているようだ。

今回の制作作業は「にゃー」さんの指摘が無ければ気がつくことすらなかった。また、動作確認ができたのは市況掲示板の住民の方々のおかげ。自分のサイト運営は基本的に一人で行っているが、実はたくさんの人に支えられていることを改めて実感した次第。今回ご協力いただいた方々にあらためてお礼申し上げたい。ありがとうございました。