今調査はPRTIMES内のハイビジョン肌委員会がDIMSDRIVEのネットリサーチを利用して20代から40代の女性に対して行ったもので、有効回答数は200。年齢比は20代・30代・40代がほぼ均等割り当て。回答層がある程度絞られているものの数が少なめのため、ややぶれが生じている可能性がある。

ハイビジョン化された映像のもとでは、お肌のきれいさ、荒れ具合が今まで以上に目立つことになる。「美しいものはより美しく」は当然だが、「そうでないものはそれなりに」ではなく「そうでないものはそうでなく」見えてしまう。必然的にお肌のきれいな有名人がより輝きを増すことになるが、女性の目から「肌がきれいだと思う有名人」を挙げてもらったところ、ファッションモデルや『ラストサムライ』、『ALWAYS 三丁目の夕日』など数々のドラマや映画などに出演している小雪嬢がトップになった。

2位以下も肌はもちろん女優としても名の知られた、容姿端麗な有名人が名を連ねている。なお有効回答数が200ということもあるが、2位以下の得票数が少ないのは、同数票ランクインの人が多いことからも分かるように、相当票が分かれたものと思われる。逆に考えればそれだけトップの小雪嬢の「お肌のきれいさ」が際立っているということなのだろう。

逆に「ハイビジョンの大画面で女優やタレントの肌荒れを見つけてしまった経験のある人」は全体の74.5％に登っている。また、タレントではなく自分自身がハイビジョンなどの高画質メディアで撮られて「お肌の荒れが分かっちゃう」とあせる経験をしたことがある人は85.0％(かなり27.5％・少し57.5％)にも登ったという。

ハイビジョンメディアが普及すれば、いつでも自分たちが「(お肌を)見られている」という意識を持つ必要性が出てくるかもしれない。肌の手入れについてどのような意識を持っているのか尋ねたところ、やはり「日ごろの努力が大切」と考えている人が一番多かった。

提示された選択肢の問題もあるのだろうが、すべての設問に対し6割以上の人(女性)が「はい」と答えている。「日ごろの努力が大切」という認識はもちろん、肌の荒れがどのような理由によるものなのか、そして「でも手入れは面倒、可能なら手間はかけたくない」というお肌に対する女性共通の想いが見え隠れしている気がする。

女性の肌のきれいさ・荒れ具合が今まで以上に明らかになるということは、ハイビジョン化が行われる少し前から指摘されていた。今はまだ普及率が高くなくそれほど問題視されていないが、現在でもハイビジョン映像で繰り返し再生されたり、静止画がデジタルで配信されるなどして色々とファンやマニアによって検証されるなど、「女性のお肌」が注目される状況になりつつある。今後普及が進み、ハイビジョン映像がごく当たり前のように世間一般に流れるようになれば、検証云々などを考えなくともごく自然に「あれ、ちょっと荒れてない?」「やっぱりきれいだよね、この女優のお肌」と視聴者が想うような時代がくるだろう。

常日頃から映像媒体に露出するアイドルや女優などの有名人、そしてニュースキャスターなどのテレビ関係者にとって、「映像技術の進歩」はよいことばかりではないかもしれない。これまで以上に鋭い選択眼が視聴者から向けられていることを意識し、お肌の手入れをしていかねばならないだろう。

(最終更新:2013/09/07)