禁煙補助薬「チャンピックス」発売のファイザー、まずは自社で禁煙開始
2008年04月01日 06:30
アメリカ系製薬会社のファイザーは3月28日、5月31日の「世界禁煙デー」を機に業務時間は全社を禁煙とすることを明らかにした。また本日4月1日を「全社禁煙宣言日」とし、社内で禁煙啓発キャンペーンもスタートすると発表している。禁煙補助薬「チャンピックス」の発売やたばこの健康被害への意識高揚などが目的(発表リリース)。
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ファイザーが実施する全社禁煙の目的は次の4つ。
1.人々の健康に貢献する製薬企業としての使命
2.社員とその家族の健康維持および受動喫煙の防止
3.社会の禁煙に対する意識の高まりへの賛同
4.ニコチン依存症の喫煙者に対する禁煙補助薬「チャンピックス」を今後販売していく企業としての姿勢を示す
禁煙対象は社員にとどまらず準社員、契約社員、製造契約社員、長期アルバイトなど非直接雇用社員にも及ぶ。さらに「職場」としては自社内だけでなく顧客やビジネスパートナーの建物と敷地全体、社が所有する車両内、主催・共催のイベント会場や敷地全体までも終日禁煙対象とする。ただし、会社により規定された昼食時や休憩などの一斉休憩時間は禁煙対象から除かれるという。
現在喫煙をしていて、今回発表された全社喫煙を機会に喫煙を決意した社員のサポートし、医療機関で喫煙治療を受けた社員に対し治療費の一部補助も実施。健康保険組合加入者の喫煙率を下げることで社員の重大疾病を予防し、医療費の削減も狙う。
4月1日から開始する禁煙啓発キャンペーンでは、「スローガンの募集とポスター作成」「啓発グッズの配布(禁煙貯金箱や禁煙推進バッジなど)」「ウェブトレーニングの実施」などを実施するという。
ファイザーとしては禁煙を推し進める立場上、「まず隗より始めよ」ということなのだろう。ましてや禁煙補助薬「チャンピックス」を発売する以上、売る立場側が喫煙していてはしまらないというのもある。分煙や禁煙を推奨する会社は少なくないが、ここまで徹底しているところはあまり多くない。製薬会社ということもあり、後に「社内禁煙キャンペーンの成果」などといったデータも出してくるに違いない。どれほどの成果が出るのか、期待したいところだ。
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