オリジナルパン3点。左から「う米(まい)パン(山ぶどうジャム＆ホイップ)」「ふんわり山ぶどうケーキ」「山ぶどうロール」

山ぶどうは岩手県が全国一の生産地を占める同県の特産品。普通のぶどうと比べて果実は小ぶりだが、鉄分やポリフェノール、有機酸などを豊富に含んでおり、古くから滋養強壮や増血などに効果があるとされ、愛飲されてきた。今回発売されるオリジナルパンでは、昨年秋に岩手県で収穫された山ぶどうの果汁を使用したクリームやジャムが使用されている。また山ぶどうだけでなく岩手県産あきたこまちの米紛や葛巻高原牧場の牛乳を使ったホイップクリームなども用い、岩手県産の食材にこだわった商品になっているという。

とりわけ「う米(まい)パン(山ぶどうジャム＆ホイップ)」は、第58回日本学校農業クラブ全国大会で農林水産大臣賞を受賞するなど高い実績を持つ岩手県立盛岡農業高校との共同開発商品としてピックアップされている。同高校の食品科学科パン研究班では米紛のパンを研究テーマとしていることから、今回の共同開発商品も岩手県産あきたこまちの米粉を20%使用。もちもち感を出し、お米本来のうまみや香りを味わうことができるという。

今回発売される3商品の概要は次の通り。なお価格はすべて126円(税込み)。

さらにサークルKサンクスでは岩手県産の食材を使用した商品を表すオリジナルキャラクタ「わっちゃんとまるかっぱ」も決定。今回の3商品だけでなく今後岩手県産商品のPRキャラクタとして岩手県で使用される予定だという。また今後も同社と岩手県では地域の食材を使用した商品の開発・発売を進めてく予定とのこと。

コンビニによる特定県の名産品を用いた食品展開といえば、先に【宮崎名物がずらり勢ぞろい・ファミマで「そのまんま宮崎フェア」開催中】で報じた[ファミリーマート(8028)]の「そのまんま宮崎フェア」が記憶に新しい。今後も地域の特産物を用いた、地域色豊かで商品そのものの特性・セールスポイントにもつながる企画商品の開発が行われ、「全国展開される」コンビニで発売されるのだろう。

「全国で気軽に購入できる」というコンビニの長所を活かし、地域のアピールができるだけに、各県も乗る気だろう。また、お客側から見ても色とりどりの地域産地品を手にとることができるのは、非常にうれしいお話。岩手県に対するさらなる商品展開と共に、他県との企画開発も推し進めて欲しいものだ。