ファミマで電子マネー「BitCash」を1円単位で購入できる販売方式導入
2008年04月08日 06:30
[ファミリーマート(8028)]、ビットキャッシュなど3社は4月7日、ファミリーマートの全国約7100店舗に設置しているマルチメディア端末「Famiポート」で購入可能なプリペイド型(前払い)電子マネー【BitCash】について、新しい販売方式を導入することで合意、4月15日から実施すると発表した。具体的には購入金額を「1円単位」で指定できるもので、コンビニだけでなくインターネット上のクレジットカードによる販売なども含め、初めての取り組みとなるという(【発表リリース】)。
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4月15日前後の「BitCash」取り扱い状況
ファミリーマートの「Famiポート」ではすでに2002年5月からプリペイド型電子マネーの「BitCash」を販売している。この「BitCash」ではこれまで1000円や2000円など一定単位ごとの金額しか購入できなかった。しかし4月15日からは購入金額を1円単位で指定できるようになる。たとえるなら「お札しか使えなかったのが小銭も使えるようになった」というところ。
「Famiポート」での「BitCash」利用イメージ
「BitCash」そのものはひらがな16文字の組み合わせで利用できる、匿名性が高く利便性に優れたプリペイド式電子マネー。オンラインゲームやネット通販、デジタルコンテンツの購入など、約9000サイトで利用できる。
先に【Wiiポイントやゲイツポイントも買える!・セブンイレブンで19種類・77券種のプリペイドサービス販売開始】でお伝えしたように、【セブン-イレブン・ジャパン(3382)】と【テレパーク(3738)】でもマルチコピー機でのプリペイドサービスの展開を発表し、電子マネーの入手ルートを増やして使いやすくするよう画策している。今回のファミマでのサービス拡充も、利用者の利便性を高めてシェア拡大を図るための方策の一つといえる。
元々プリペイド方式の電子マネーが多様化しているため、現在は各企業が激しい競争を繰り広げているような状況といえる。今後も各コンビニのマルチメディア端末を用いた「プリペイド方式の電子マネー販売経路の開拓」が推し進められることだろう。
ただし、電子マネーそのものの種類の増加は「国内の流通貨幣の種類の増加」と考えることもできる。買える(替える)場所が増えても、種類そのものが多すぎては使い勝手は向上しない。今後はある程度の規格統一も「利用者側のニーズ」として求められるに違いない。
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