電子メール94.5%・絵文字も69.6%……携帯電話は「携帯」する「電話」を超えた

2008年04月10日 08:00

モバイルイメージ【マイボイスコム】は4月9日、携帯電話の利用状況に関する調査結果を発表した。それによると携帯電話を使った電子メールの利用率は94.5%と通話機能についで多く、ほとんどの人が携帯電話を「電子メールのツール」として使っていることが明らかになった。また「絵文字」(携帯電話内における、さまざまな絵をあらわす文字)も69.6%に達しており、当初は「子どもが使うもの」と認識されていた絵文字が広く世間一般に浸透していることがうかがえる(【発表リリース】)。

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今調査は3月1日~5日、インターネット上から行ったもので回答者数は1万4786人。男女比は46対54で年齢階層比は30代38%、ついで40代29%など。

通話機能は「普通にお話」「伝言」「留守番」

携帯電話は元々「電話」を「携帯」できるようにしたもの。何より通話機能が欠かせないが、通話機能の使用状況は一般通話以外に「伝言」「留守番電話」など通常の電話と変わらない機能がよく使われている。

通話機能の中で使ったことがあるもの
通話機能の中で使ったことがあるもの

テレビ電話以下は利用率が非常に低くなっている。携帯電話であっても、通常の電話と同じような使い方がメインなようだ。

メール9割・デジカメやネット8割……複合情報ツールとしての「携帯電話」

一方通話機能以外の使用度合いも色々と高い結果が出ている。

メール機能の中で使ったことがあるもの
メール機能の中で使ったことがあるもの

Eメール(電子メール)が9割超なのは当然の結果と思えるが、「絵文字」の利用率が7割近くに及んでいるのには多少驚かされる。今調査では10~30代の若年層だけでなく、40代以上の中堅・高齢者層も回答している。そのような調査母体でも7割が絵文字を使ったことがあると回答しているとなると、「絵文字」の広まりは年齢のハードルを越えていると考えてもよいかもしれない。

インターネット機能の中で使ったことがあるもの
インターネット機能の中で使ったことがあるもの

通常のインターネットへのアクセスやアプリを使ったアクセスなど、経路は異なるもののインターネットへのアクセスをしている人も多い。「いずれも使っていない」「無回答」を引いた「何らかの形でインターネット機能を使っている人」の割合は84.9%であり、8割強の人が「携帯電話でインターネットの世界を体験している」ことになる。

また、ネット経由でデータを取得することが多い「着メロ」「着うた」はそれぞれ52.5%・32.3%とそれなりな利用度。最新機種で標準装備されることも多くなった「ワンセグ」は24.3%と4人に1人の割合という結果が出ている。

その他の機能としては、やはり「カメラ」「電卓」「アラーム・タイマー」と回答する人が多い。

ツール系機能の中で使ったことがあるもの
ツール系機能の中で使ったことがあるもの

「カメラ」「電卓」「アラーム・タイマー」の使用率が7割を超えている。逆に話題性は高い「おサイフケータイ/フェリカ」の使用率は15.5%と2割にも満たず、今後の浸透が期待される。


現在の携帯電話では「通話」「電子メール」「インターネット」「カメラ」「電卓」「アラーム」などの機能がよく使われるという結果が出たが、これらの機能だけを改めて見てみても携帯電話が単なる「携帯する電話」ではなく「携帯する総合情報ツール」という立ち位置にあることが良く分かる。これだけ便利なのだから、多くの人に浸透しても当然(あるいは逆に、多くの人に広まったからこそここまでの機能が追加された、と考えることもできよう)。

さらに携帯電話の普及で、「絵文字」に代表されるような独自の文化が世間一般に普及しつつあることも注目に値する。パソコン上の文字列を上手に並べることで絵を再現する「テキストアート」や、それこそタイプ時代から存在している「テキストによる顔文字」とあわせ、デジタル社会の表現文化の一つとして、後世に名を残すことになるのだろう。


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