貯蓄を大いに盛り上げる6つのクーポンなコツ
2008年04月27日 12:00
実質的にはリセッション(景気後退)にすでに突入しており、あとは公的な宣言を待つばかりとまで言われているアメリカ経済(日本も似たようなものだが)。その雰囲気にアメリカ人の多くが飲み込まれているからなのか、昨今の欧米系の一般読者向け雑誌の記事では「節約」「ローンの返済」「貯蓄」の言葉を多く見かけるようになった。今回紹介するのもそのような「不景気を賢く生きよう」系の記事の一つ。題名は「あなたの貯蓄を大いに盛り上げる6つのヒント」(【6 tips to maximize your savings】)なるもの。主に割引クーポンについて語られたものだが、いつものように日本事情に合わせる形で概要をまとめてみよう。
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1.クーポンを最大限に利用しよう
かつては一部商品が対象だった割引クーポン券。今では実に多種多様な商品、サービス向けのクーポンを見つけることができる。元記事では駐車場や食事でクーポンを利用する事例を紹介。特に後者では「恥ずかしいかもしれないが、私を信じて。10~15%の割り引きの価値はあるのだから」と説明している。アメリカでは【クーポンドットコム】のように無料で色々な商品の割引クーポンを手に入れることができるサイトがある。もちろんチラシや雑誌上の切り抜きクーポンはいうまでもない。これを最大限に利用して、支出を抑えようというのだ。
日本でも【クーポンで検索すれば】お分かりのように、無料で色々なクーポンを入手できるサービスが山ほど用意されている。またこのサイトならではの言及をさせてもらえば、小売業系の上場会社の中には株主優待として自社店舗内でのクーポンを提供してくれるところもある。せっかく割引の場を提供してくれたのだから、使わない手はない。
2.ウェブを最大限に活用しよう
今や「割引クーポン」という言葉は表現上のものに過ぎない。新聞やチラシ、雑誌での切り抜きクーポンの何倍、何十倍もの「割引チャンス」がネット上には待ち構えている。上記のクーポンポータルサイトや検索結果にあるように、紙媒体を持っていなくともプリンタと検索能力さえあれば、必ずや出費を抑えられるに違いない。
日本の事例でもたとえば【ぐるなび】の掲載店の多くで割引チケットを出力できる仕組みが用意されているのは言うまでもないし、[マクドナルド(2702)] のようにプリントすらせずに携帯電話の画面を提示するだけで割引特典が得られるサービス(【マクドナルド得するケータイサイト】)を提供している企業もある。
3.「他店より一円でも高ければ割引します」を利用しよう
販売店の中には「他店より一円でも高ければお申し付け下さい。割引いたします」というサービスを行っているところがある。他店の方が安いという証拠をしっかりと見せて、割引のチャンスを手に入れよう。
日本では郊外道路沿いの電気店やディスカウントストアが立ち並ぶ地域などで、近隣のライバル店との競争が激化するとこのようなサービスを実施することがある。あまり必要性の高くないものをわざわざ買うのは問題外だが、自分がたまたま買いたいものがこのような機会に恵まれた時には、積極的に複数店舗に足を運んで値を比べ、可能ならばチャンスを活かそう。
4.クーポンブックを利用しよう
アメリカでは寄付をかねて、学校などが地域の商店街の割引クーポンセット(クーポンブック)を安価で販売していることがあるという。この中に収められているクーポン券は、実に多種多様で大きな額の割引を体験できるというのだ。
日本ではあまりそのような事例は聞いた事がない。代わりに商店街ベースで似たような割引クーポンセット、あるいは「地域通貨」のような割引クーポンを販売している事例はよく見受けられる。例えば「商店街でしか利用できないが、1100円分のクーポンを1000円で購入できますよ」という類のものだ。地元の経済発展にも役立つし、身近な商店街の買い物の機会が多い場合には利用してみるのもありだろう。
5.「キャッシュバック」を有効に使おう
商品サービス、特に高額商品の中には「購入した証拠、例えばレシートをお送りいただければ1000円払い戻ししますよ」という内容のキャッシュバックサービスを行うものがある。手続きが面倒だったり締め切りまでに出すのを忘れ、その特典を逃すのは非常にもったいない。ぜひとも利用しようというのが原文でのお話。
日本でもビジネス系のソフトウェア(特にマイクロソフト系)を中心にキャッシュバックサービスが頻繁に行われている。手続きが必要なものが多く面倒ではあるが、必ず現金(かそれ相応のもの)が返ってくるので忘れないように。
6.「割引してるから買い物する」ではいけない
多くのクーポン券の発行元の意図は「割り引きしてもいいから足を運んで」というもの。要はクーポンを利用しようと店頭におもむいた時点で、発行元の「集客」という目的をかなえさせてしまったことになる。欲しい物を買うためにクーポンを使うのなら節約になるが、割引をしてもらうためにそれほど欲しくないものを買うのは本末転倒。元記事にいわく「20%の割引クーポンを手に入れたからといって、それを使うために買い物するのは止めましょう。家に留まることで、あなたは80%の節約をすることができるのですから」。
本文中でちらりと触れたが、日本では「自社店舗内の割引き優待券」「割引カード」を株主優待として配布している小売業企業が少なからず存在する。自分がよく使う店舗が上場していたら、その会社が株主向けの優待クーポンを発行しているか確かめ、それを株式購入の動機のひとつとするのもありだろう。
また各種商品券や割引チケットを販売する「チケット屋」で商品券を割引価格で購入するのも「クーポン」利用における生活防衛策の一つ。チケット屋の利用はそれこそ専門サイトがつくれるくらい奥が深いので詳細は省略するが、こちらも自分が多用するお店での商品券を安値で買って消費すれば、それだけ節約できたことになる。
他にもマクドナルドの事例を挙げたが、「ケータイクーポン」を活用するのも一つの手。登録作業が多少面倒だが、利用頻度が高い店舗なら、使わない手はない(参考【木曜の夕方にケータイが多く使われる理由】、【ケータイクーポンの認知度は8割超・ファーストフードやレンタルショップで大活躍】)。
もちろん本文中にもあるように「割引されるからついつい余計な物を買っちゃった」では何の意味もない。消費行動そのもので無駄使いをできるだけ避け、さらにフルに活用してこそ、はじめて節約アイテムとしての「クーポン」が活きてくるのだから。
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