日本の腐女子は4割が関東在住?! 腐女子ポータルの「腐女子」数1万人突破
2008年04月17日 08:00
トレジャーネット・インク日本支社が運営している「腐女子」(男性同士の恋愛を扱った作品(BL)を好む女性)向けパソコンポータルサイト【fujyoshi.jp】が4月16日に発表した調査結果によると、同サイトの利用者(≒腐女子)の約4割が関東在住であることが明らかになった。同サイトでは3月11日のリリース以降、一か月で参加者が1万人を突破しており、概算すると「全国で1万人超、関東だけで4000人もの腐女子がいる」ということになる(【発表リリース】)。
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同サイトでは現在、日本に腐女子が何人居るのかを調査する目的で「腐女子の輪プロジェクト」を実施中。【特設ページ上】にアンケートとカウンターを設置し、利用者が年齢と在住地域を選択して票を投じることができる。今回の調査結果はその投票を元に統計されたもの。入力者が本当に「腐女子」であるかどうかを確かめるすべはないため、必ずしも100%確実性があるとはいえないが、サイトの特性上腐女子、あるいはそれに近い・興味のある人以外は近寄りにくいと思われるため、それなりに精度は高いと考えられる。
現時点で「腐女子カウンター」は1万0220人をカウントしており、1万人を突破している。また、年齢・地域別階層は次の通りとなっている(人数一覧とパーセンテージの図にはタイムラグがあるため、必ずしも一致しない)。
年齢層別「腐女子」分布
年齢送別では20代がもっとも多く5000人近くを占めている。ついで10代が3000人強。この2つの層だけで6割強という結果が出ている。なお10代未満・60代以上もそれぞれ少数ながら顔を見せており、想像するだけで色々と複雑な心境。
地域別「腐女子」分布
全国腐女子マップ
関東地域がもっとも多く36.7%、ついで近畿地域の14.5%という値が出ている。ぱっと見ではあるが人口分布から考えて関東地域が多いのは当然としても、九州・四国地域が少なく、中国地域がやや多めに見える。
リリースではこの傾向について地域によって高低があることには触れていないが、全体的に会員数が増えている(開設1か月で登録1万人突破)ことについて
こうした会員急増の背景として、昨今のボーイズラブコミックや小説など書籍の人気が高まっていることや、更にはテレビやインターネットサイトなど各種メディアでも「腐女子」が題材として取り上げられていることによって、多くの人が関心を示していることなどが考えられます。
と説明している。また「追い風」を背に受ける形で今後 「池袋乙女ロードMAP・秋葉原腐女子MAP」(「腐女子」が行きたい・気になるお店を徹底リサーチ。初心者から詳しい方まで納得の便利地図)やプロの作家によるオリジナル小説、投稿小説の募集と掲載など、さらなるコンテンツ拡大を図ることを明らかにしている。
今回取り上げた腐女子のポータルサイト「fujyoshi.jp」も、世間全般から見ればマイナーな趣味趣向である「腐女子」というカテゴリーに特化し「狭く深く濃い」層のニーズに応えたサービスの提供という「ロングテール」のハートをうまく捕らえたサービスといえる。まさに「日本中どこからでも」「自宅から一人でこっそりとでも」利用できるメリットを最大限に活かした、ツボ的なものといえよう。
当方(不破)は当然のことながら男性であるが、出版業界関連には興味(と過去の経歴)があり、先に【コア層向けで著名な出版社ビブロス、負債総額20億円で倒産】などで主に腐女子向け冊子を発売したビブロス社の動向を記事上で追いかけたことがある。不慣れな分野で色々と難儀したが、それ以上に読者からの反応が強く(そして激しく)、コアニーズの強さに腰を抜かしたことを覚えている。
残念ながらこれを元に新たなGarbageグループサイトの構築をするまでには至らなかったが(当方事情からサイト運営の情報を持ち得ないので、読者に満足できる情報を提供する自信が無かった)、つくづく世の中には色々な世界があるものだと実感した次第である。
(最終更新:2013/09/07)
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