カゴメのジュース、4~9%値上げへ
2008年04月23日 08:00
【カゴメ(2811)】は4月22日、7月1日出荷分から野菜飲料と100%果実飲料について3.8~9.4%の値上げ幅で値上げを行うと発表した。原材料の価格高騰などが原因とのこと。缶やビン入り商品は価格改定の対象外となる(【発表リリース】)。
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今回値上げされる商品は全部で70品目近く(業務用8品目、家庭用58品目)、値上げ幅は3.8%~9.4%の範囲。例えば「野菜生活100」は、よくコンビニや中身が見えるタイプの自動販売機で販売されている200ミリリットルサイズの紙パックで、これまで105円(税込み)だったのが114円(税込み)となる。他にも「野菜生活のむゼリー」は165円から176円、1リットルサイズの「野菜一日これ一杯」は315円から328円に値上げされる。
値上げの理由についてカゴメ側では
昨今の原油価格の高騰、BRICs諸国の経済成長による食料需要の急増、バイオ燃料の需要増加や世界的な異常気象などにより、農産物の原材料価格の高騰や資材価格、エネルギーコスト等が大幅に上昇しており、この状況はしばらく継続するものと見込まれます。
弊社では、これまで、物流の効率化や製造コストの削減など、自社内で様々なコスト吸収に努めてまいりましたが、これ以上のコスト吸収は困難との判断から、今後ともお客様に高品質で、安心・安全な商品をお届けしていくため、このたびはやむを得ず野菜飲料と100%果汁飲料につきまして、価格を改定させていただくことになりました。
と説明している。なお缶タイプ、ビンタイプは野菜関連の飲料の売り上げ全体に占める割合が低く、自動販売機での販売商品は価格改定が(変更コストを考えれば)難しいため、そのまま据え置くことになる。しかし今後ステルス値上げ(価格はそのままで分量を少なくする)の可能性は否定できない。
今回最大手のカゴメが値上げを表明し、大部分の商品について値上げを実施したことで、同業他社が追随する可能性は高い。健康な食生活を送るのも、今後はお値段と相談してのことになりそうだ。
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