エアコン温度設定バトル・3割がケンカの経験あり

2008年04月17日 08:00

エアコンイメージ環境省では「COOL BIZ」「WARM BIZ」などの合言葉と共に、二酸化炭素削減のため冬の暖房時の室温を20度、夏の室温を28度にするよう推奨している。しかし室温をどう感じるかは人それぞれ個別差があり、特に家族みんなが集まる居間などではエアコンのリモコンを巡って激しいバトルが繰り広げられることもある。三菱地所ホームが発表した「住宅と空気環境に関する意識調査」によると、温度設定を巡って約3割の人が家族内でトラブルが生じた経験があることが明らかになった(【発表リリース】)。

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今調査は3月に首都圏在住の30~50代の男女400人に対してネット上で実施したもの。男女比は1対1。年齢階層比は未発表。

エアコンの温度設定でトラブルがあるかどうかの問いには、29.7%が「ある」と答えている。

家族でエアコンの温度設定でのトラブルはあるか
家族でエアコンの温度設定でのトラブルはあるか

女性は男性と比べて筋肉の量の違いなどもあり、寒がり(冷え性)な人が多いといわれている。同じ温度設定でも男性が心地よさを感じるのに対し、女性は寒くて震えてしまい、思わず「夏にもかかわらず」厚着をしたり足掛けを用意するという状況はよくある話。今調査結果でも女性より男性の方が「トラブルが多い」と答えている。

また年齢層別では男性が「年を経るごとに増加」しているに対し女性は「減少」する傾向が見られる。これは年を重ねるごとに家庭内の女性・母親の威厳が強くなり、「自分にとっての」適正温度を押し通せるからだと思われる。

では仮にエアコンの温度設定でトラブルが生じた場合どういった対処かもっとも多いのか。全体では「母親の意見が尊重される」がもっとも多く27.6%を占め、「父親の意見」の19.0%を大きく上回った。

エアコンの温度調整でトラブルが生じた場合どうするか
エアコンの温度調整でトラブルが生じた場合どうするか

グラフやデータはリリースから抜粋したものだが、直上の図版では棒グラフにおいて「母親の意見が尊重される」27.6%の分が抜けており、それが違和感を感じさせている。あくまでも相対的なものとして、実際にはこの左にさらに長い棒があると考えてほしい。

50代女性……
「父親尊重」するが
「別々の部屋で過ごす」も最多

エアコンの温度設定一つでも
熟年女性の「夫との距離感」が!?

それはともかく、家庭内においてエアコンの温度設定の主導権は母親が握っている場合が多いことが分かる。男性は若年層ほど、女性は年を経るほど「母親尊重」の傾向が強く、特に40代の女性は3割に達している(その分「父親尊重」はわずかに5%)。

ただし50代以上女性になると他の階層とはやや違った傾向が見られる。この年齢になると、突然「母親尊重」の割合が大きく数字を落とし、その分「父親尊重」が非常に大きく(年齢・性別別で最高値)なっている。しかしその一方で「別々の部屋で過ごす」ももっとも多く28.6%を占めているのが気になる。「エアコンの温度設定」というちょっとした場面でも、熟年夫婦の微妙な距離感を示しているのかもしれない。

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