長生きできる11のひけつ

2008年04月19日 19:30

禁煙イメージ日本人の大食いチャンピオンも真っ青なカロリーの食事を、世間一般の人が毎日平らげるようなアメリカでも、健康に対する追求心は留まるところを知らない。いつもの「Men's Health」では特に男性向けに「11 Ways to Live Longer ……How to beat the biggest killers of men(長生きするための11の秘訣……どうやって寿命を縮める要素を打ち負かすか)」という記事が人気を集めたとして、再収録されていた。国や生活環境は違えども、健康的な生活を営むためのヒントが大いに含まれているので、ここで簡単にではあるが紹介してみることにする(【元記事】)。

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1.高血圧を打開しよう
血圧が高いと健康に害を与えるのは周知の通り。元記事ではパンやシリアル、ジャガイモ、パスタなどで摂取するカロリーの8%を「赤身の」肉に置き換えた場合、8週間で4%の血圧低下を実測できたという結果が出たとしている。いわく、赤身のアミノ酸が血圧を下げ、脂肪の燃焼を活性化する効用を持っているのだそうな。もちろん脂肪部分は×。

健康診断イメージ2.皮膚を保護しよう
直射日光に当たりすぎて夏場に皮膚がむけるなど問題外。また、皮膚がんの可能性をチェックするため、毎年一回は検診を受けた方がいいだろう。

3.健康な心臓を維持しよう
ある研究結果によると1日3杯以上の牛乳(か乳製品)を飲むと心臓病のリスクが31%減るという。恐らくは牛乳の持つカルシウムとマグネシウムがうまく働いているのだろうとのこと。また、ビタミンDを積極的に摂ると動脈硬化を23%減らすという話もある。

4.電話でカウンセリングを受け、やせよう
元記事では電話による専門家からのカウンセリング、適切なアドバイスで肥満体質な人の多くが救われたと説明している。日本でもすでに開始された「特定健診」に引っかかると「特定保健指導」を受けることになり、この指導の中には(レベル次第だが)各種カウンセリングが含まれている。無料でカウンセリングを受けられるのだからラッキーと思うのが吉。

また、掲示板やチャットなどインターネットを使えば誰でも気軽にアドバイスを受けることも可能な時代。もちろん有料でそのようなサポートを行う企業も出てきている。それらを使うのもありだろう。

5.腸のためにカフェイン抜きのコーヒーを飲もう
ハーバード医大の調査によると、1日2杯以上のカフェイン抜きコーヒーを飲むことで、直腸がんのリスクを52%も減らせたという。

禁煙イメージ6.禁煙しよう
禁煙がどうしてもできない人のために、元記事では患者の「つば」を使ったニコチンテストをすることを薦めている。カウンセリングにおいて「つば」に含まれるニコチンの量を見せると、多くの患者が喫煙を取りやめるという結果が出ている。

7.前立腺を保護しよう
前立腺を保護するため、元記事ではかぼちゃを食べることを推奨している。毎日パンプキンパイかにんじん(1日にミニサイズのを13本)を食べることで必要なベータカロチンを得ることができる。そしてベータカロチンは、前立腺に関する男性特有の病気のリスクを減らしてくれるとのことである。

8.うつな状態から脱しよう
まずはカウンセリングを受けることを元記事では薦めている(専門医があまりにも多くの患者を抱えているのなら注意しよう、とも述べている。あまりにも多くのうつ患者に同時に面していると、本人にもその症状がうつるかもしれない、というのだ)。

また、屋内にいるよりは野外で働いていた方が、運動をしていない人よりもしている人の方がうつ的な症状から脱しやすいとも語っている。

自動車運転中の携帯電話使用イメージ9.自動車事故を避けよう
ここでは単なる「自動車事故」ではなく、携帯電話使用時における事故のことを指している。携帯電話会社がどのように弁明しようとも、携帯電話を利用している時点で注意力が散漫になり、リスクが増加するのは周知の事実。元記事でも「飛行機パイロットで実験したところ、携帯電話を利用することで46%事故のリスクが高まった」という事例を挙げている。答えは一つ。「自分が」運転中は携帯電話を使うな(日本の場合は、運転中の使用はもちろん違法行為となる)。

10.糖尿病のリスクを減らそう
糖尿病のトリガーを引きやすい、ブドウ糖をたっぷりと含んだ食物はできるだけ避けるべきだとのこと。ただしこれらの食物(具体的にはパンやお米、パスタやジャガイモ)などは多くの人にとって好物の食品でもあるため、適切な食事療法をしてほしいとしている。さらに現在高血圧や高糖分などで治療中の人は、最初に主治医に相談するようにとも述べている。

11.脳卒中のリスクを減らすための努力をしよう
毎日果物と野菜を1回食することで、脳卒中のリスクが6%減るとのこと。1日3回の食事すべてで食すれば3倍の18%減である(冗談みたいな計算式だが、元記事にちゃんとある)。料理する時間がなければ、フルーツジュースなどの加工品も代用品として考えられる、としている。


牛乳の話一つにしても、逆に健康に悪いという話もある。先日も厚生労働省研究班から【乳製品をよく摂取するグループで前立腺がんリスク高】という話が出たばかり。元記事のコメントでも「心臓病より加工食品のリスクや伝染病について取り上げるべきだろう」「心臓の維持には色々な食品でサポートを行うべきで、乳製品だけを重要視するのはどうよ」さらには「肉と卵だって!? 専門家さまが何をいう。コレステロールを高めるようなこれらの食品を平らげて何が健康だよ、このやぶめ」といった、草食愛好家と思われる人からの文句すら寄せられている始末。

遺伝子の組み合わせによって最適な医療・健康管理スタンスを予想する「オーダーメイド医療」という考えがあるように、人間の体を維持し健康を増進させる方法に、オールマイティな万能法則はない。多くの人に当てはまりそうな道しるべはあるが、自分にマッチしたものを(場合によっては専門家の助けを借りて)取捨選択・試行錯誤して、実践していくのが一番。

今回の「11のひけつ」もあくまでも元記事執筆者が挙げた「オーソドックスなひけつ」であり、万能パターンではないことを知っておく必要がある。その上で、例えば皮膚がんに限らず年に一度は健康診断を受けて自分の体調管理を行うなど「なるほどね」というものを見つけ、自分の生活に取り込むことができれば、知らない場合に比べて少しは寿命が延ばせることだろう。

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