モバゲータウン会員数1000万人突破・20代ユーザー増加の傾向
2008年04月11日 06:30
【ディー・エヌ・エー(2432)】は4月10日、同社の運営する携帯電話向けコミュニティサイト【モバゲータウン】の会員数が4月9日付けで1000万人を突破したと発表した。特に20代・30代の会員数が増加し、これまで10代中心とされてきた同サイトにおいて10代・20代のユーザー比率がほぼ同数になったという。また1日の最高ページビュー数は6億超(3月20日記録)となり、今流行りのケータイ小説のコーナーの閲覧数も平均で1日1億回を超えるなどコンテンツの人気ぶりもますます好調なものとなっている(【発表リリース】)。
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モバゲータウンは2006年2月7日に始まったサービスで、いわゆるキャリア(携帯電話本体の会社)が運営サポートを行う公式サイトではなく「勝手サイト」。開設後わずか半年後には会員数が140万人を突破し、今年の3月には400万人を超えるなど、公式サイト顔負けの規模と勢いを誇る。
「モバゲータウン」のメインコンテンツはSNSの代表格【mixi】と同じような「自己紹介的な場所と日記」「質問をしたりそれに答える質問広場」「さまざまな意見交換ができるサークル」、それに加えて携帯サービスならではの「ゲーム」が用意されている。
また、自分のプロフィールなどに用いるアバター(自分の姿を映し出したキャラクタ)に、着せ替えをするためのアイテムを購入できる「モバゴールド(モバG)」が仮想通貨として用意してあるのも特徴。このモバGはウェブマネーで購入する他、サイト内の広告をクリックして宣伝を見たり、スポンサーサイトに登録したり、他人を「モバゲータウン」に勧誘することで手に入れることができる。運営サイドのディー・エヌ・エーはここから収益を確保することになる。
「モバゲータウン」年代別会員構成比(リリースより)
リリースでは年代別会員構成比が公開されているが、当初10代がメインだった構成も次第に20代以上が増え、年齢層にかたよりが見られなくなりつつあるのが分かる。
順風満帆に見えるモバゲータウンだが、最近は携帯電話のコンテンツに対する青少年向けのフィルタリング機能導入問題であせりを感じているのも事実。【DeNA、「モバゲータウン」の健全性維持に向けた取り組みを大幅強化】にもあるように自主規制とルール設定を強化する一方、フィルタの対象外となる20代以降の顧客獲得の努力も続けている。また新規登録会員のうち10代の参入が以前より(フィルタによって)ハードルが高くなった今、既存会員が年を経て20代・30代になった時、そのまま会員でい続けてくれるよう「大人にも楽しめるコンテンツ」の充実が見られるのも、傾向として見られる。
今回発表されたデータでも20代以上の会員数の伸びが目立つが、それもディー・エヌ・エー側の方針による結果なのかもしれない。
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