シンプルで幻想的で実は●●●●なカーテン

2008年03月29日 19:30

カーテンイメージある晴れた昼下がり。窓の向こうに生い茂る木々の影が映し出された、落ち着いた雰囲気を演出しているカーテン。しかし実際には向こう側に木など生えておらず、カーテンに木の影が描かれ、「日光で影が映し出されているように見える」というシロモノ。これだけでも「なかなか良い雰囲気だね」と感心させられるものではあるのだが……

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一見ごく普通の白いカーテンに見える。しかしこのカーテン、本物の陰ではなくカーテンに描かれた模様。しかもその模様は……
一見ごく普通の白いカーテンに見える。しかしこのカーテン、本物の陰ではなくカーテンに描かれた模様。しかもその模様は……
実は左にあるように、木の陰の部分は全部アスキーアートで描かれている。右側の写真でも分かるように影ですらなく、その「木の陰」の絵そのものもいわば「デジタル」によるもの
実は左にあるように、木の陰の部分は全部アスキーアートで描かれている。右側の写真でも分かるように影ですらなく、その「木の陰」の絵そのものもいわば「デジタル」によるもの

二枚目の写真の左側は、この「木の陰カーテン」の拡大図。見ればお分かりの通りこのカーテン「Gordijnen」は、すべてテキスト(文字の組み合わせ)で描かれたによるもの、つまり「アスキーアート」なのだ。見た目が幻想的で自然と一体化できるような描写の「木の影」も、アスキーアートによるいわば「デジタル」仕様のと分かると、また違った雰囲気を感じとることができる。

この作品はオランダの芸術家【Nieke Sybrandy】氏によって創られたもので、サイズは3.4×5.6メートル、100%綿製でデジタルプリントによって描かれている(【作品の該当ページはこちら。オランダ語なのでほとんど内容が読めない】)。IT系や情報系の会社の応接室などにぴったりの一品だが、残念ながら非売品。

テーブルかけイメージNieke Sybrandy氏は意欲的に作品を創造しページ内で紹介しており、興味深い作品はこの他にも例えば【住宅の見取り図を使ったテーブルかけ】などがある。こちらは設計事務所の来客室などで受けそうだ。

従来アスキーアートは主にグラフィックを、掲示板など文字のみで構成されるネット上のサービスで表現するために用いられるもの。しかし今作品では発想を変え、アナログで表現できるものをあえてデジタルで表し、一見するとテキストの集合体には見えないように創り上げることで、「『アナログとデジタルの調和がおりなす自然の美しさ』を演出する」ことに成功している。

アスキーアートといえば【絵文字 コンバーター】【アスキーアート コンバーター】で検索すればお分かりのように、日本国内でも多種多様な「グラフィックからアスキーアートを生成するソフト」が提供されている。これらのコンバーターを使えば比較的容易に、似たようなものへの挑戦はできる。しかし今回のカーテンのような「見た人にため息をつかせるような美しさ」を見せるものが創れるかどうかはまったく別の問題。腕に自信のある人は、色々と試してみると面白いかもしれない。


【トリガー記事:Popgadget】

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