額はケタ違いに落ちているものの売り超し継続中…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、五週連続の売り超しに
2008年03月28日 06:30
東京証券取引所は3月27日、2008年3月17日から3月21日(3月第3週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は4兆4564億0533万6000円なのに対し、買い総額は4兆3883億6101万7000円となり、差し引き680億4431万9000円の売り超しとなった。今年に入ってからはわずか一週のみ買い超しを記録している外国人投資家だが、今回発表週もまた売り超しとなってしまった。なお個人・証券会社も売り超しに転じており、買い超しは法人のみとなっている(【最新発表リリース、PDF】)。
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3月17日から3月21日における各部門別の売買動向は次の通り。
・法人……7948億9278万0000円/8451億3542万3000円(502億4264万3000円買超)
・個人……1兆1902億4843万1000円/1兆1732億7835万3000円(169億7007万8000円売超)
・外国人……4兆4564億0533万6000円/4兆3883億6101万7000円(680億4431万9000円売超)
・証券会社……1036億9143万4000円/1028億9439万8000円(7億9703万6000円売超)
(それぞれ売り/買い(差し引き))
また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。
1月15日~19日……1595億5362万7000円売超
1月21日~25日……1774億3684万1000円売超
1月28日~2月1日……3913億2645万0000円売超
2月4日~8日……41億4202万3000円売超
2月12日~15日……1302億9680万9000円買超
2月18日~22日……975億8008万8000円売超
2月25日~29日……555億6150万2000円売超
3月3日~7日……2698億4163万6000円売超
3月10日~14日……9117億3174万1000円売超
3月17日~21日……680億4431万9000円売超
結局今年に入ってから外国人投資家はほぼ売り一色の状況にあり、この傾向はさらに継続する様相を見せている。先週発表週では市場二番目の売り超し額となり、外国人投資家の売り攻勢の本気度を見せ付けられた形となった。今回発表週では売り超し額はケタ違いに落ちているものの売り超し継続中であることに違いはなく、さらに個人や証券会社まで売り超しに転じてしまう。20日が春分の日で休みとなり通常週より1日少ないため単純比較はできないが、買い気配に転じる様子はまだ見えないと言ってよいだろう。
また今回発表週以降、東証での売買株数自身が減少傾向にある。年度末をひかえてのものなのかどうかは分からないが、株価そのものの動向と共に売り超し・買い超しの動きにも関係がないとはいえない。注意深く見守り続ける必要があるだろう。
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