【更新】好きなゲームのジャンルは男性「ロープレ」女性「パズルやクイズ」
2008年03月22日 12:00
C-NEWSが3月21日に発表したゲームに関する調査結果によると、男女で好きなゲームのジャンルには大きなへだたりがあることが明らかになった。男性は「ロールプレイングゲーム」や「スポーツ」が、女性は「パズル・クイズ・脳トレ」などに深い興味を持つ傾向があるようだ([発表リリース])。
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今調査は3月7日~10日、15歳以上のインターネットユーザーを対象に行なわれたもので、回答数は1000。男女比は1対1で、年齢階層比は10代・20代・30代・40代・50代がそれぞれ均等割り当て。
男女別個に普段からたしなむゲームのジャンルを尋ねたところ、男性は6割以上が「ロールプレイング」と答えた一方、女性では「パズル・クイズ・脳トレ」がトップについた。
全体と男女別「普段から遊んでいるゲームのジャンル」
「ロールプレイングゲーム」は男女共に人気が高いものの、それ以外の項目では男性が「スポーツ」や各種シミュレーションゲームなど「ゲーム」そのものに興味を持っているのに対し、女性はトップの「パズル・クイズ・脳トレ」や第三位の「実用・学習」のように、もう少し幅広い視点から(あるいはライト感覚で)「エンターテインメント」としてのゲームを見ている様子が分かる。
また、先の【家庭用ゲーム機、普及数は任天堂陣営がトップ、プレイ時間は……】でも触れているが、ゲーム機毎のプレイ時間では、「1回あたりのゲームに費やす時間」もプレイステーション2や3はやや長めで、WiiやDS、特にDSは短めであるという調査結果が出ている。
ゲーム毎の1回あたりのプレイ時間
1週間あたりのゲーム時間が短いWiiやDSは、1回あたりの時間も短い(というより、1回当たりの時間が短いから1週間の累計時間も短い)のだろう。
また表は略すがプレイステーション2は若年層に人気が高い一方、任天堂陣営ハードは年代ごとのへだたりが比較的少なく、老若男女に支持されていることがうかがえる。
男性と女性で好みのゲームに違いがあることはよく知られているが、今調査でもそれが再確認できる結果が出ている。最近、クイズ系や実用・学習系ゲームが増えているのも、女性陣もゲームに興味を持つようになったからなのかもしれないし、逆に「女性をゲームの世界に呼び込もう」という業界側の戦略によるものかもしれない。
・シンプルなゲーム
・実用ソフト
が好き
これらのジャンルには任天堂の戦略「重厚長大ではなく軽小短薄で、日常生活に浸透するエンターテインメント」というコンセプトにも合致する(長時間のプレイが求められる重厚長大なパズルゲームなどあまり聞いたことがないし、時間のかかる実用ソフトは実用的ではない)。任天堂のハードが全年齢層に受けているのも、このように「女性を含めたオールラウンドを層のハートをつかみやすいソフトの提供」に重点をおいているからなのだろう。
なお今調査では改めて「現在所有しているゲーム機」を聞いているが、その上位5機種ではプレイステーション2が最も多く47%、ついでニンテンドーDSが34%、プレイステーション初代(とPSone)が22%、ニンテンドーDSが20%、そしてWiiが18%。先の「家庭用ゲーム機、普及数は任天堂陣営がトップ、プレイ時間は……」とはやや異なる結果が出ている。同機関による、ほぼ同時期における、そしてほぼ同じ設問による調査結果でここまで違いが出るのは珍しい。
データとなっているのは、
今件が「旧世代機」のプレステ2なども
掲載対象にしているから
とはいえ、先の記事の注意書きにもあるように、先の調査結果が「調査した全体の回答から最新世代機のみを抽出したもの」であり、プレイステーション2や初代プレイステーションなどは掲載対象外となっていることを考えると、ある意味当然ともいえるだろう。今調査から最新世代機以外を除外すれば、ほぼ同じ結果に落ち着くからだ。
ちなみに詳細データは公開されていないが、1年でゲームする頻度が「減った」と答えた男性は過半数の51%にも登るという気になるデータも出ている。長時間を費やすタイプのゲームが好きな人が多い男性において、ゲームをする頻度が減ったということは、ゲームそのものにかけられる時間が減ったということなのだろうか。この傾向が続けば、時間のかかるタイプの売行きにも何らかの影響が出る可能性がある。今後の状況を注意深く見守りたいところだ。
(最終更新:2013/08/10)
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