気象庁、異常天候早期警戒情報を公表
2008年03月22日 12:00
気象庁は3月21日から同庁公式サイトにおいて、気温の大規模な変化が予想された場合に注意を呼びかける形で発表する【異常天候早期警戒情報】の情報公開を開始した。初回となる今回は、北海道と沖縄・奄美においてそれぞれ高温・低温が予想されるという情報が配信された。
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異常天候早期警戒情報。初週は日本の南北端で警戒情報が出ることになった。
「異常天候早期警戒情報」は【解説ページ】にもあるように、気温の大規模な変化で農作物への影響や電力の需給・冷暖房機器の販売、人や家畜の体調に影響が予想される場合、早めに注意を呼びかけようとする試み。全国を12の領域に区分し、5日から14日後までを対象に、平均気温が「かなり高い」「かなり低い」(過去30年間の統計データを元にぞれぞれ10%内の極端な数字)と予想された場合に発表される。
今回北海道と沖縄・奄美に向けて発表された注意の概要は次の通り。
・北海道……3月26日から約一週間。かなりの高温(平年+2.1度以上)の確率30%以上。雪崩などに注意。
・沖縄、奄美……3月26日から約一週間。かなりの低温(平年-1.8~-2.0度以下)の確率30%以上。農作物の管理に注意。
「異常天候早期警戒情報」は現状では気温についてのみ発せられる予定。昨今の気象状況は株式・商品市場同様にボラが大きい……というより大きな揺れ動きの傾向が見え、生活環境にさまざまな影響を及ぼしている。発表される情報はあくまでも「予報」であり「予定」ではないが、大いに参考になることだろう。体調に気をつけている人、農業・畜産業に携わる人には特に注意を払ってほしい。
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